内容説明
かつて名探偵の助手だった俺・君塚君彦は、ある日、夏凪、斎川、シャルと共に誘拐された。
そして知らされるシエスタの死の真相。
呆然とする俺たちの前に、生前のシエスタそっくりの謎の少女が現れ、今の過去映像にはある間違いがあると語り出し……
「どうやらやっぱり私は、人の感情を読むのは苦手だったらしい」
それは完全無欠のシエスタが犯したミス。
名探偵であるが故に見つけられなかった微かな想い。
その過ちを探しながら、俺たちは《名探偵》を継ぐことの真の意味を知っていく。
探偵はもう、死んでいる。
死の真相も明かされた。
それでもエピローグにはまだ早い。
【電子限定!書き下ろし特典つき】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜桜キハ
52
ではこれからシードを倒しに行く……そのはず。そう予測して読んだのに「名探偵」を継ぐことの真相という一捻り。とても良かったです!アリシア、ヘル、渚、シエスタの関係にも驚愕させられましたし、渚、君塚、唯、シャルの四人の過去にも蹴りを付けるエピソードは素敵でした。改めてキャラが掘り下げられ好きになります。シャルが結構好みです(笑)そして助手役であった君塚は……。探偵はもう、死んでいる。それでもエピローグにはまだ早い。これからの四人の活躍が楽しみすぎます。シエスタの存在感も大きく……。出来れば四巻目も読みたいです2023/05/19
よっち
50
ある日、夏凪、斎川、シャルと共に誘拐された君塚君彦。生前のシエスタそっくりの謎の少女が現れ、今の過去映像にはとある間違いが含まれていると語り出す第三弾。完全無欠のシエスタが犯したミスとは何か。名探偵であるが故に見つけられなかった微かな想い。スキャンダルに巻き込まれた斎川が命を狙われる展開の中、また新たな過去の真実が明らかになっていって、ギリギリの状況が続く中でも熱い想いで迷えるヒロインたちの心を揺さぶった彼が、それでもまだ諦めていなかったことに驚きましたよ(苦笑)いろいろな意味で前途多難だけど続巻に期待。2020/06/25
Takeshi Kambara
40
登場人物達の過去を巡る話やらなんやら…一巻二巻と読む毎に色々驚いてきたがまたまたどんでん返しすぎる三巻も楽しく読めました。ワン○ースじゃないけど読めば読むほど風呂敷がどんどん広がっていく印象を受けるのだが、初めからこういう伏線回収まで見込んで一巻が書かれていたのなら著者は凄いと思う。時系列が何度も前後するしスケールが壮大過ぎてどうやって着地するのか今のところ全く見当つかないが最後まで見守ろうと思った。シエスタも4人の仲間も大好きになってしまったから。2023/02/21
星野流人
36
夏凪、斎川、シャル、そして君塚とシエスタを取り巻く4人による、シエスタとの物語のエピローグにしてプロローグ。4人それぞれの立場から、それぞれの抱えていたものからの卒業が描かれており、次なる1歩を踏み出す大事なエピソードになったように思います。次々と惜しげもなく新しい派閥や設定、背景が飛び出してきて、世界観そのものが読者を息つかせるつもりもないノンストップ感が魅力的でした。斎川の魅力が良い感じで描かれていて、彼女のことがより好きになってきました2020/07/02
みやしん
30
過去と現在が複雑に行ったり来たりで、タイトル通り既に死んでいる真探偵の生死の判断認識がどんどん揺さぶられてゆく。なんだやっぱり生きてたんじゃん、とは一筋縄ではいかないギミックが豊富で、早くアニメ化でもして欲しい。俯瞰で見た方がより解りやすいと思う。登場人物中、主人公と敵以外ほぼ女性キャラだが、ただ主人公に群がるだけのアクセサリーハーレムラノベでは無いところが善い。2020/06/30