内容説明
不穏な漆黒に支配された闇の中、私は心の中で孤独な怪談語りを始めた――。古い母屋を改築した歪な蔵に現れるという“得体の知れないお化け”。お祓いと原因究明を依頼された拝み屋である著者は、「蔵の怪」をおびき寄せるため、自らが体験し見聞きした怪しい話の数々をたどることにした。刻一刻と時間が経過する中、やがて怪異の体験者にはある共通点があることに気づく。ドラマ化もされた人気怪談実話シリーズ、真の完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
87
郷内さん、やっぱり面白い!!真弓さんは元気になったってこと?モヤモヤ。2020/07/23
眠る山猫屋
72
いい話やないかい…。狸に化かされる辺りでは怖いやら残念な結末やら、物語の道行きを心配もしたけれど。救いの無い展開にならねば良いが、と。 今回は怪奇現象が起きる〝蔵〟にて、怪異を呼び出すために過去に体験・伝聞した怪異譚を回想するという趣向。百物語的な。だからある意味オールキャスト総出演。作家としての腕もますます上がっていると感じる。ラストシーンなんかは感傷的過ぎてちょっぴり素人臭さが出てますが、そこがまた郷内さんの良さなんだとも思える。さぁ、なかなか見つからない新刊『ゆきこの~』探しに行こう!2020/06/16
らすかる
46
毎回すっごく楽しみにしていた「拝み屋怪談」。本当に最終巻なんですか~💦 郷内さんのサラっとしてるのにあとからじんわり沁みてくる怪談話は何度読んでも味わい深い。「花嫁の家」の千草さんや霞さんの話も感慨深い。神出鬼没のおばちゃんのクスっと笑える話から、人形に包囲される絶叫モンの話など、バラエティー豊かな怪異譚。夜更けに読書灯でしんみり、しっとり読み耽りました✨✨ 夏はやっぱこれだね🎵2020/07/11
坂城 弥生
39
シリーズ最終巻。最後の話がやさしめの話で良かったと思う。2020/11/03
たか
37
今回のお話は怖いよりもなんかほのぼのした感じやった。それはそれで面白い。今まで出てきた人たちのエピソードもあって良かった。ドラマも見てみたいな。2020/08/15