内容説明
戸の隙間から覗く女の目。著者が長年つきまとわれている謎の少女。毎年の盆に名前を呼ぶ声。決して語ってはならない封印怪談。第5回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞した「拝み屋怪談」シリーズの原点!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
106
「怖がった者」と「怖がらせた者」傍らから「怖がりたい人」にはうってつけの怪談の玉手箱。妻の体験談「婆ちゃん」婆ちゃん強し!「してやられたり」殺されないけどこうなったら嫌だ〜‼︎「めでてえなぁ」女性としてただただ恐怖。「奇跡の石」そういう意味の石だったのか…怖っ!一体何者⁉︎悪夢のような存在加奈江にゾゾゾッ。花嫁も気になる。シリーズなのでぼちぼち読んでいこう。2020/05/09
nuit@積読消化中
87
読友さんの紹介で、ずっと『花嫁の家』を読みたいと待っていて、紙で復刊されたら、併せてこの著者本をイッキ読みしようと目論んでましたが、結局待つこと数年…一向に花嫁の復刊はなさそうなので、一先ず本書から手に取りました。拝み屋さんって、こんなにはっきりくっきり視えるものなんですね…怖い。個人的には「人を殺した人の顔」とか、想像しただけで怖かった。しかし『花嫁の家』は古書では高値だし、地元の図書館にもないし、電子書籍ではなんだか読む気にならず、とにかく角川さんが出されるのを待つしかないのかなぁ…。2019/09/18
HANA
66
実話怪談集。何か読んだ話が多いなと思っていたら、別レーベルで出てたのを読んでいたのだった。実話怪談作家として独特の地歩を築いている著者であるが、今回読んでいてその理由として著者自身が前面に出ている事が多いのがわかった。この点が他の実話怪談と違っている部分で、他の著者が黒子もしくは狂言回しに徹しているのに対し、このシリーズの場合は著者自身が体験者として前面に出てきている事が多いなあ。これはどちらが良いというのではなく、スタンスの違いなんだろうけど。しかし読み返してみるとやはり「桐島加奈枝」シリーズはいいな。2020/03/02
ブックマスター
43
ドラマが面白かったので、原作を。短い怪談がたくさん収録されていて、一つ一つの話はとても短いのに読みごたえがあった。著者さんが見聞きした実話、という点が恐怖を煽る。この方は、拝み屋を始める以前から視える体質だったのかな?奥さんもなかなかに不思議な体験をしている方のよう。彼女が遭遇した怪異は隙間に共通性があって面白い。怖かったのは「桐島加奈江」と「不明熱」の話だけど、壮絶すぎて事実なのか疑ってしまう。「雨の古本屋」「真夜中の電話」「鳥影」「怪談になる」「西川君」「桜の君」「誘導」「カウントダウン」辺りが好き。2019/12/13
坂城 弥生
38
新装版ということで、以前に読んだ話も入っていた。奇跡の石の顛末はなんか悪意が見えて特に怖かった。2020/10/26
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