内容説明
天下四国は、天が王を定める東西南北の四つの国。
南方に位置する「徐」の元王様・飛牙は、天に帰れなくなった天令の那兪を連れて東国の「越」へ。正王后の立場にある自らの大伯母を頼っての入国だったが、現在の王家は瀕死の王のもと、同い年の王子ふたりが跡目争いの真っ最中で、飛牙はまんまと巻き込まれてしまう。さらに折悪しく「屍蛾」と呼ばれる暗魅の大発生が重なり、越は未曾有の危機を迎えていた……。シリーズ第三弾!
目次
序 章
第一章 受難前
第二章 一つの玉座と三人の王子
第三章 王都堅玄
第四章 誘う幻影
第五章 月の導き
第六章 災厄と知恵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
66
天下四国シリーズ 3巻目読了しました。挿絵のある本って十二国記とアリスシリーズぐらいしか読んだことがないですが、ここまで挿絵がある本は久しぶりだなぁと思いながら、こういう本も情景が良くわかって面白いねとか思ったりしてましたが、たぶんこれは作者のテンションが上がっているのではないかと思うのです。なんか勢いが違うのw1巻目のときは感じませんでしたが、この巻はキャラクターが勢い良く動いてるのが伝わってきました。主人公への暴言の語彙力とかでw作品としての勢いも増してきてるし、物語も終盤、続きを読むのが楽しみです♪2020/09/11
dorimusi
21
天下四国シリーズの第3巻。東の越国で14年周期でくるでっかい蛾の話し。こっちは兄弟で後継争い。相変わらず面白いけど、やっぱりこう悪役?があっさり。そもそも本人たちより周りが何とか王様にしようとしてるし。 でも今回は今までより戦闘があってちょっと活劇感はあった。謎解き感は皆無だけど。まぁ活劇でもミステリでもないんだけど。最終的に四国全ての王族と縁を結ぶのかな。 とりあえず王后のキャラが良かった。 2022/04/23
flower0824_
16
シリーズ3作目。元徐国王の飛牙と天に戻れなくなった那兪は、二人の王子が後継争いをしている越国へ。どの国に行っても牢に入れられるものの、最終的にはあっさり“殿下”になっている飛牙のひとたらし力が半端ない。裏雲がモヤっとするのもわかる。そして裏雲と飛牙の痴話喧嘩。愛されてるな、ヒモ亭主。ラスボス?に招かれ次は駕国へ。2022/01/05
DONA
15
シリーズ3作目。なんで読んでいるんだっけ?と自分でも不思議になるシリーズではありますが、後1作で終わると思うので最後まで読むつもりです。何か、登場人物たちに魅力を感じないんですよね・・。しかし、残り1作で全て丸く収められるのだろうか?それだけが不安。2024/11/12
ちゃちゃ
12
飛牙の才能!これぞ王の力!って感じですね。誰にも真似できなそう。そして、みんなのなかよし度がさらにアップしていて、楽しかったです。(痴話喧嘩?)次は駕国ですね。また、一緒に頑張って欲しいです。2022/01/05