講談社文庫<br> 天空の翼 地上の星

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講談社文庫
天空の翼 地上の星

  • ISBN:9784065189191

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内容説明

天に選ばれたのは、放浪の王。元王族の飛牙は、長く厳しい逃亡生活の末、仲間も理想も失い、詐欺すれすれの放浪者になっていた。ところが故国の政変に巻き込まれ……。疾風怒濤の中華ファンタジー開幕!


 天下四国(てんげしこく)――この世は、峻厳たる山々に囲まれた四つの国に分かれている。南の王国「徐」の王太子・寿白は、革命の混乱のさなかに天令から王の証「王玉」を授かったが、徐国は倒れ、国名も「庚」と改められてしまう。
 それから十年。かつて輝くほど聡明な少年王だった男は、飛牙と名乗るすれっからしに成り果てていた。天令の那兪は、飛牙の胸に眠る王玉を天へ返すよう迫るが、故国の荒廃に王の自覚を取り戻しつつある飛牙にいつしか寄り添っていく……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミュポトワ@猫mode

56
天下四国シリーズ1巻目読了しました。久しぶりにこんなに挿絵の入った本を読みました。Theラノベって感じになってます。挿絵の出来はまぁ…挿絵のある本って十二国記しか知らないので…比べちゃいけないかなって…本の内容としては、今まで読んできたファンタジーの中では一番衝撃が少なかったかも。陰謀がそこまで渦巻いていないからかもしれないですね。いつも何かしらドロッドロしてましたから。こういうゆる~いファンタジーもいいかもしれないと今では思っております。シリーズ完結まで全巻購入済みなので、続けて2巻目も読んでいきます♪2020/09/08

ゆなほし

32
逃亡生活を経てすれっからしに成り果てたかつての少年王が姿を現すが、存亡の危機に瀕する徐国を救えるのか…。敗者復活の中華ファンタジーと銘打ってあるが、確かに敗者復活で中華風ではある。しかしどこか決定打に欠ける惜しい作品だったように感じる。設定やキャラ造形など、いずれも既視感の拭えないものであったし、まずタイトルがもっと分かりやすいものであると良かったと思う。昨今溢れる中華ファンタジーに埋もれてしまう気がするが、つまらないという訳では無いので、期待は十分。2020/05/18

dorimusi

19
十二国記は読んでないので比較はできないけど面白かった。なかなかにかるーく読めるライトな感じではあったけど。 まあだいたい予想通りの展開だし、そんなに盛り上がるシーンもないけど読みやすく楽しめた。ラストはそう終わるんだ!とちょっと驚き。つまり1冊1国ってことですかね。 まぁまとめ買いしているので読んでいきます。2022/04/21

伊織

19
作家さん買い。毎月刊行されるシリーズもので、中華風王道復讐劇かと思いきや、捻りも効いていて読みやすかった。作家さん買いなだけに、欲を言えばもっと捻ってても良いくらい。昔読んでたホワイトハート風で懐かしい気持ちで読めた。次巻は機会があれば読もうかな、くらいなのが中村さん好きなだけに残念。2020/05/25

だてこ

15
中華風ファンタジー。少し展開が早すぎでは?と思うところもあったけれど、総合的には面白かった!登場人物も皆魅力的。シリーズで出ているようなので、続編も読もうかな。2021/12/26

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