内容説明
《吸血鬼×殺人鬼》のダークファンタジー!
「令和の切り裂きジャック」と畏れられる殺人鬼・神無が、自分に愛を告げる女を手にかける理由は――相手の体を裂いてまで探しているものは、たったひとつだ。
「人は、誰かに対して『愛してる』って言うだろ。でも、その愛って何処にあるんだろうと思って」
探しものを見つけることができない青年の前に現れたのは、陶器人形のような美しい少年・御影。
「それが欲しいなら、おいで。愛してあげる」
神無が招かれたのは、都心にあってそこだけ異空間のような古びた洋館だった。ここで一緒に暮らすのだと、御影は平然と神無に告げる。そのあまりに強引な展開に戸惑う暇もなく、すぐに神無は身をもって御影の正体を知ることになる。御影は、ひとの生き血を吸う吸血鬼だったのだ。
これは、罪を犯して人の道を外れ、罰の証の如くスティグマと呼ばれる刻印を身に宿した、異能の者達の、血塗られた戦いの物語。……究極のダークファンタジー、始動!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
31
次巻に東雲ちゃんも登場するのかな? カインと切り裂きジャックの出会い編。 ラノベっぽかったな、字も大きかった気がするし。2020/09/18
kira
13
たまにアタリを引くレーベルだし読んだことある作家さんだからという緩い動機で購入。吸血鬼、切り裂きジャック、7つの大罪、カインとアベル、そんな感じの厨二が大好きなワード全部ワンプレートにしてみましたー的なキャラありきのライトノベル。それなりに面白いけどこれは!みたいな目新しさはないかな。他作品が色々チラついてしまうようなネーミングと諸設定が残念。殺人鬼言うからもっと凄惨な感じかと思ったら描写めちゃくちゃ軽くて拍子抜けた…まぁそこはキャラブン!だしね。3巻まで買っちゃってるのでとりあえず読んでみるか。2021/06/05
ルシュエス
12
ヴィランが異能を持った”咎人”となる「ブラックジャケットRPG」のような設定で、自我を保てない無秩序な更なる悪を退治する。 主要の咎人も、読者が寄り添えるよう根が真っ直ぐで”ワケあり”なヴィランになっているので、ダークファンタジー…というほどのダークさはない。 内容も文字数も軽い感じ。2021/04/06
なみ
12
電子☆フェアだったのとあらすじに惹かれてポチッたんだけど、面白かった…!個々の事情含めキャラも立ってて脳内で動く様が想像できる感じ?で読みやすかった。ダークファンタジー始動!と書いてあるので続きますように…(読みたい)2020/05/08
cithara
11
蒼月さんは本当はこういう小説を書きたかったのでは? そして市販されるという縛りがなかったらもっと過激にいきたかったのでは? 何と医者の都築が登場するとは! 『幽楽町おばけ駄菓子屋』の中では地味目のキャラだったのでまさかとは思ったが、彼なりにお元気そうだったのでよかったです。今回は蒼月さんの作品には珍しく東雲という女性キャラが登場。彼女は今後重要な役割を担っていくのか? 最終章は「休日」とタイトルに入っているくらい息抜きっぽい作品。サンシャイン水族館を訪れる二人。会話のやりとりがどうにもこそばゆいのだが。2021/04/18