内容説明
罪を犯した咎人たちの異能バトル、第4弾!
罪を犯して人の道を外れ、その罪ゆえに人智を超えた異能を宿す者たち《咎人(トガビト)》。彼らは自分の罪が昇華する日まで、戦い続けるのだ。
令和のジャック・ザ・リッパーと呼ばれる殺人鬼・神無と、その相棒である吸血鬼の御影。ともに咎人である彼らに、警視庁異能課の高峰から呼び出しがかかる。それは、御影の双子の弟である刹那を甦らせて大混乱を招いた「狭霧」と名乗る人物の、暴走を止めてほしいというものだった。実は狭霧というのは通称で、件の青年の本名は「獅堂八房」という。彼は自分の異能をもって、反魂や屍体を操る術を使うのだが、これは、禁忌の術として厳格に統制されているものだった。どうやら八房――狭霧は、自分のネクロマンシーの能力を駆使して、何かを甦らせようとしているらしい。ところが、仲間の咎人たちも集結し対策を講じている最中に、隙をつかれた御影が狭霧の手に! 神無は御影を取り戻すべく、狭霧の根城である池袋のサンシャイン60へ向かうが・・・。
現世の理を歪めてまで、狭霧が甦らせようとした死者はいったい誰なのか。そして、死者復活により発動した膨大なエネルギーが、都心にさらなる災厄を引き起こす!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
39
死者を蘇られせるという禁忌はその犠牲の大きさから残さず者のエゴなのかもしれないなと思った。2022/04/07
白雪ちょこ
17
今回は、前回の続きで出てきた狭霧の魔法召喚によるバトルアクションがメインとなっていた。 前回に登場してきた馬野と鹿山もいる。 愛する人が亡くなったために、暗黒魔法に手を出してしまったなど、ありがちだけれど心に突き刺さるような文言も多くあった。 今回は、そこまで濃厚なBLシーンはない。 ただ、血を与えるキスシーンと吸血シーンはエロい(笑) 最後は、おまけというよりも次回に繋がるような展開が書かれていて、とても良かった。悪魔がフラペチーノを飲んでいるところは、何とも言えずほのぼのとしている。2024/06/30
samandabadra
2
悪魔は堕落したものではなくて、それまで信仰されていた神 。ただ、それを信仰していた人々が征服されて、今までとは別の神を信仰するにあたって、それまでの神の信用を「堕とす」ことが必要となるということなのだろう。それとは別だが、死者を再生するは誰もが思うことだけど、一度安寧を得た使者からすると生の苦しみの世界に引き戻されるだけの迷惑な行為なのかもしれない。それでも、自分の頭の中で会話する他者がもう一度戻ってきてほしいという思いは消えない2025/08/10
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