バレエ星

著者名：谷ゆき子【著】

リットーミュージック（2017/10発売）

• ISBN：9784845631308

内容説明

全てが想像の斜め上！
衝撃のバレエマンガ、連載終了から約50年を経てついに完全復刻！

予測不能の超展開！ バレエマンガなのに、ヒロインは毎号のように絶体絶命の大ピンチに。
「次号どうなるのか」と、当時100万人の読者が固唾を呑んで見守った『学年誌』の幻の作品が、今ここに蘇る!谷ゆき子は、『小学一年生』など小学館の学年誌で、1960年代後半よりバレエマンガのシリーズを約10年に渡って連載し続けたマンガ家です。

本作『バレエ星』は、『小学一年生』1969年1月号から『小学四年生』71年12月号までの丸三年間連載されました。主人公・かすみちゃんが、数々の不幸を乗り越え、立派なバレリーナになるまでの物語です。
本書は、連載時の雑誌からスキャンして作られています。編集者のアオリ、小さな読者の投稿欄......ツッコミどころ満載の当時の空気も合わせてお楽しみいただけます。

リアルタイム読者は幼少期に触れたストレンジワールドとの再会を。初読の方は見たこともない突き抜けた世界観に度肝を抜かれてください。

直木賞作家・朝井リョウも絶賛！！
怒涛の展開にばかり意識が向きそうになるが、バレエをする少女のしなやかなシルエットや細部にまでこだわっている服の描写からは、著者の美しい絵を描きたいという純度の高い執念が伝わってくる。創作にとって大切なのは、整合性よりも社会性よりも、描く対象への大きな愛、描くことそのものへの愛だということを、改めて思い知らされた。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[mocha]

感無量！この作品を再び読む日が来るとは思わなかった。毎月20ページほどの間に不幸のドン底に突き落とされるかすみちゃん。翌月には「でも大丈夫！」と回収されるのもすごい。山ほどのツッコミどころもものともせず、華麗な絵と健気さで、小さい読者の心を鷲掴みにしていた幻の名作。意地悪なあざみさんのキャラは今でもしっかりと頭に刻みつけられている。ふろくや当時流行った文具の紹介には懐かしさで涙が出そうだった。

2017/10/29

[厩戸皇子そっくりおじさん・寺]

これはみなさん読んでみて欲しい。小学館の学年誌に連載されたバレエ漫画。かつてパロディにされていたような少女漫画の典型のようなものだが、パロディ以上に原典が凌駕している事が素晴らしい。原典はいつも全力である。半笑いは人を圧倒できないのである。あらゆる無茶苦茶が毎回現れ圧倒される。確かに笑えるものだが、物語の面白さというのはきっとこういうものである。どんな無茶苦茶も馬鹿にせずにドッコイ立ち向かう事で主人公は磨かれてゆく。きっと『富士に立つ影』も『ガラスの仮面』もそういうものだと思う。ナイス復刻。お薦めします。

2019/02/06

[ばう]

★★★★この漫画を死ぬまでにもう一度読めるとは。ちょっと大げさですが当時おませさんだった私は自分より少し上の学年の学年誌をよく読んでいたものでした。で、今でもよく覚えているのは梅干し殿下とこのバレエ漫画。当時大好きだったこの漫画、大人になって読むとツッコミどころが多すぎてギャグ漫画と紙一重の展開も…?そして毎回ほぼ犯罪まがいのイジメに耐える主人公の姿はほぼ「おしん」。作者は何故夢と希望に満ちた小学生にこのストーリーを⁉︎と思うけれど絵が綺麗で展開が早くてグイグイ引き込まれます。本当に読めて良かったです。

2017/12/29

[うなぎ]

あざみィイイイーー！！あざみが憎い憎すぎる！🤬🤯🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬

2021/06/13

[花林糖]

連載当時の雑誌からスキャンして製作されたので、投稿欄などの欄外なども読み応え有。「バレエ星」の超展開を超えたありえない設定が面白く、当時の付録や着せ替えなどの情報もあるのも嬉しい。

2017/10/22