内容説明
マリコ流大河ロマン、血湧き肉躍る第2巻!
「小説の面白さに我を忘れる、あの感じをぜひ味わってほしい」――自身を作家へと導いた名作『風と共に去りぬ』を、林真理子がポップに甦らせる一人称小説第2巻!
パリピ気質で男の子にモテることが大好き、わがままで思慮が浅く、まわりの女子ほぼ全員を敵にまわすスカーレット。郡一番のモテ女を自負していたのに、愛するアシュレに告白してまさかの玉砕。彼は、スカーレットいわく「ダサい女」メラニーと結婚してしまい、プライドはボロボロ。彼への当てつけに思いつきで好きでもない男と結婚するも、2か月で夫は戦死、16歳にしてまさかの未亡人、17歳にしてまさかの母親に!
喪服を着続ける田舎の生活にウンザリ、救いを求めて大都会アトランタへ出てきたけれど、そこは思い描いていた天国ではなかった。そんなある日、パーティーに出かけるチャンスが。そこで再会したのは、この世で一番会いたくなかった男レット・バトラーだった……。
「面白すぎる!」「サクサク読める!」「スカーレットのキャラが最高!」……と反響続々。最強ヒロイン・スカーレットの波瀾万丈な人生を描く、血湧き肉躍るマリコ流大河ロマン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
195
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第30弾、緊急事態宣言が延長されたので、まだまだ続きます。林 真理子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。林真理子版新訳『風と共に去りぬ』Ⅱ巻、半年ぶりです。Ⅰ巻よりも油が乗ってきた感じがします。続いて直ぐにⅢ巻を読みたいのですが、Ⅲ巻も半年後、今秋とのことです。本作は全何巻構想なのでしょうか? 2020/05/05
よつば🍀
105
2巻でもスカーレットの自己チューぶりと自惚れの強さは健在。前作で愛するアシュレから振られやけくそで結婚したものの、夫・チャールズ・ハミルトンは挙式から二ヶ月後に病死。17歳で未亡人となったスカーレットのお腹にはチャールズの子が。1巻から波乱万丈だったが、本作では超強力キャラ、レット・バトラーの存在が際立ち目が離せない展開に。南北戦争のさなかでも戦争を楽しいと言ってのけ頭の中は男にモテる事で一杯。レットなんか大嫌いと言いながら自意識過剰に振る舞うスカーレット。17歳と33歳、二人の今後の恋の行方が気になる。2020/05/19
ann
58
ⅡもⅠに引き続き、楽しい時間はあっという間の名訳。読みながらビビアン・リー、オリビア・デ・ハヴィランド、クラーク・ゲーブルの麗しい立ち姿が何度も脳裏をかすめた。スカーレットとレットの素敵な自惚れに子気味よさを感じながらも、いつの世でもどこの国でも「戦争は悲惨」という原作者のメッセージが付いて回る。もちろん原作も映画も学生の頃に経験済みなので、運命の行く先はわかっているけれど、でもⅢが楽しみで仕方がない。2020/06/02
ぽろん
40
2巻目。喪服を来た、スカーレットが、ダンスを踊りたくて、知らぬ間に体でリズムを取っているシーンが走馬燈の様に蘇った!今回も愉しかったなあ。2022/04/12
すだち
38
大都会アトランタに移住したスカーレット。口うるさい奥様方に見張られ、着飾ることも楽しむことも許されず、戦況は厳しさを増すばかり。思い人の妻と同居するのも微妙ですね。こんな状況でも秘かに自信満々のスカーレットはさすが。不思議な魅力をもつレットとはどうなるのか。子持ちなのに子どもの話が全く出てこないのもスカーレットらしい。2022/06/13