内容説明
「生涯、あなたとパートナーを組む気はないんだから」 ジョン・H・ワトスン――英国情報部の特殊機関《樽》のエージェント。彼は現在、ある任務を負って飛文(フェイウェン)という暗殺者(アサシン)を捜している。そして、ワトスンの前に現れた臨時の助手ヴィー。黒髪と灰色の瞳を持ち、ヴァイオリンを弾くこの青年は、事件解決の一歩手前までワトスンを導くが、その事件の背景は、ワトスンに一人の女性を思い出させた……。謎が謎を呼ぶミステリアス・ロマン、あらかじめ約束された男たちの出会いを描く第3弾!! 電子書籍限定・新作書き下ろし短篇も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽま
9
再読。ワトスン医師がようやく登場。表題の「アサシン」が英国と中国のハーフのため、どこか作品にも東洋的な香りが漂う。/モリアーティはこの巻から「ヴィー」と名乗っている。恐らくはワトスンに「=モリアーティ」と悟られないための正典との整合性への配慮なのだろうが、一人のキャラクターへの設定が巻を増すごとに盛りだくさんになってきている。最終的にどのような着地に落ち着くのか、シリーズ後半に期待したい。2014/11/23
ぽま
7
ついにワトスンが登場。とは言いつつ、彼も正典における役回りとはかなり異なり、諜報機関のエージェント、かつマイクロフト・ホームズの部下、という設定。ヴィーと名乗る「黒髪に灰色の瞳の長身の若者」と共に、事件に挑むことになる。ほぼ完全にデレクのポジションを食ってしまっているが、やはり「彼」の隣はワトスンである方が収まりが良い気がする。個人的に、ワトスンの一人称が「俺」なのはかなり斬新に感じられた。終盤ではアフガニスタンへ従軍する描写がなされているので、正典への繋げ方にも期待。2012/11/05
おれんじ2007
3
ワトソン登場の巻。原典と違ってこの方のプロフィールも脚色豊かです。原典の頭の固さと頑固さ+映画ジュード・ロウ演じるワトソンの「使える男」を足した感じ。そしてホームズはまだ出てきません…(笑)。モリアーティを名乗る青年が一応主人公ですね。この巻は結構貴族社会が出てきますが、時代はそういえばヴィクトリア朝、インドやオーストラリアの植民地の話も出てきます。貴族社会の衣装などの時代考証は今度映画「ヴィクトリア 世紀の愛」で補完したいと思います。さぁ次は4巻、ワトソンは3巻ラストはアフガンに行ってしまいました。無事2010/03/17
詩歌
1
「ただー。永久に魅惑していてくれ」。くぅぅ。2014/03/25
saba
0
久しぶりに再読。3巻目にして役者が揃ってきた感が。スタンフォードが黒かったりするのは面白いんだが、校正しっかりせいと言いたい。ホームズパスティーシュの看板出してるというのに、「ゾウリン金貨」って何じゃそりゃ。2015/04/02
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