内容説明
「幽霊、或いはモリアーティ教授という名を耳にしたことは？」 トルヴァン伯爵が“彼”と出会って三年の後。少女マチルダは霧の庭園で仮面の男と不思議な邂逅をし、若き美貌のプリマ・ドンナは魔性の声で歌い、テノール歌手とピアノ伴奏者は不審な死を迎える……。闇の資金輸送路ファントム・ルートをめぐる陰謀、誤解と裏切り、そして報復の行方は――!? 謎が謎を呼ぶミステリアス・ロマン、華麗なる第２弾!! 電子書籍限定・新作書き下ろし短篇も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽま
9
トルヴァン伯とモリアーティとの、物理的接点が少なくなってしまった今作。前作より3年近く経過してから物語がスタートするため、特にマチルダの成長と変化が著しい。今回はアイリーン・アドラーやマイクロフト・ホームズも登場。モリアーティの犯罪組織の構図も少しずつ明らかになるが、勿論、後の「彼」の操作方法と極めて似通っている点は、シャーロキアンなら面白く感じられるのではないだろうか。レーベルの性格的に仕方がないのか、やたらと同性愛性癖のキャラクターが多いのが少々気になった。2012/10/05
おれんじ2007
3
2巻目にしてまだワトソンもホームズも出てこないホームズもの（笑）。アイリーン・アドラーとマイクロフト・ホームズ登場。ダウニーJrの映画ホームズでのアイリーンも格好良くて素敵でしたが、こちらはこちらで一筋縄では行かない女性です。オリキャラもたくさん登場するシリーズですが、とても楽しめておすすめ。書店で見かけないけど重版待ち中？全6巻の後半でホームズとモリアーティ、ワトソンが原典と全く異なるアプローチで語られるので凄く楽しみ。さてすぐに３巻目を読まなくては。2010/03/17
まふ
2
マチルダ主人公巻。デレクはすっかりふっきれたなあ。黒髪の子はちょっと思い当たらないから、完全オリジナル要素かな。筆力がしっかりしてるから、安心して読めるし、ホームズ好きだとよりにやにやして読めるので楽しい。2014/08/13
詩歌
2
でた｢バリツ｣。ホームズに欠かせない技能ですが、これって日本にあるのか疑問。｢ホームズ｣をカーテンの隙間から見ているような怪しさが魅力。2014/03/25
みや
1
☆☆☆☆2000/01/01
