内容説明
異界「千国」で第三王子・透李の妃となり、薬師としても働く千歳に娘が生まれた。恩師の零先生に玉蘭と名付けられた娘は、好奇心旺盛でお転婆に育ち、物語を読んでは地球への憧れを募らせる。千歳はその成長を日記に綴りながら、自分の母への思いも巡らせていた。玉蘭が成長し十五歳になったある日、関係が悪化する大国から縁談が舞い込み......。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
62
2020年2月幻冬舎文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。最終回。千歳の娘の玉蘭を中心としたストーリー。千歳のお話はやはり前巻で、ひと区切りだったとあらためて納得。零先生が健在で、この世界が続いて行くんだなぁという書きっぷりが良かったです。2021/09/26
えりこんぐ
40
シリーズ最終巻は千歳の娘、玉蘭のお話。お転婆で物怖じしない天真爛漫な姫。親目線で楽しく、ちょっと切なく読了。子供って親が思う以上に強くてたくましい。友麻さんの異世界王宮薬師もの、全5巻楽しかったー! 【図書館】2024/05/27
はる
39
ついに完結しました。最近私の読んでるシリーズの完結多いな。最終巻は結構駆け足なうえに、それはまた別の話って言うフレーズが好きだなって言う印象でどこで伏線回収するんだ?ってワクワクさせられてたら、まさかまさかの伏線回収なしでした。今まで楽しく読んでただけにちょっと残念。4巻で終わってたのが一番綺麗だったのでは?私としては娘シリーズでもっと丁寧に読みたい。2021/09/11
ゆなほし
36
シリーズ5作目。物語の主人公は、千歳から娘の玉蘭へと変わり、移りゆく時代を描いていく。前巻で綺麗に完結したと思った物語だが、こうして次の代へとバトンタッチしてその先を描いてくれるのはとても嬉しい。この優しい千国の世界観が大好きだし、千歳の娘玉蘭もとても素敵な子で、願わくば彼女の紡ぐ未来の、その先までも見たいと思った。物語を通して、ただの異世界ファンタジーとしてだけでなく、心の繋がりとか、互いに差し伸べる手の大切さとか、とても大きなテーマを描いているように感じ、それがまさにはてしない物語なのだと思う。2022/01/03
ぽろん
35
何だか呆気なく終わってしまったなあ。もう少し、薬師としての千歳の姿が見たかった。又、外伝が有るかもということなので、その時を楽しみに。2021/09/25
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