内容説明
異界「千国」に迷い込んだ千歳。薬師・零の弟子として働いていたが、ある日、王宮から「第三王子・透李に嫁ぐ西国の王女を世話せよ」と命ぜられる。透李に恋する千歳は、素直に応援できない自分を責め、叶わぬ恋だと諦めて薬の勉強に励む。再び王宮から呼ばれた千歳は、流行している危険な“惚れ薬”を調べるように言われ、原料を突き止めるが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おつまみ
69
千歳の恋愛事情が出てくるのだけど、恋愛が出てくるということは、それなりに千歳の立場が安定してことになる。お師匠も味方になってくれるし、第3王子との関係は見ていてほのぼのする。ただ、王宮は中はドロドロしていて、これから先の展開は、どんなことになるのか気になった。惚れ薬は怖いけど、それが偽物だった場合に、その人の本音が聞けるすごいアイテムだと思った。千歳の立場もかなり固まってきて、王宮にもかなり強い影響力を持つようになった、これからの展開はどうなろうだろうか?そろそろ現実世界のことも気になる。2021/05/01
ひさか
68
2019年2月幻冬舎文庫刊。書下ろし。シリーズ3作目。無難な展開で、物語り世界は着実な深化をとげました。次巻が楽しみです。2020/11/23
ネムコ
61
こんなお話にウルッ!ときちゃうなんて、私なんかにもまだ乙女な気持ちが残ってるんだなー、っと。今回も千歳ちゃんは頑張った❗ 基本的に、働き者で向学心旺盛な女の子って応援したくなっちゃうよね。でもこれからハッピーエンドを目指すなら、図太く、精神面も鍛えないと。続きを楽しみにしています。2019/02/17
よっち
55
王宮から千歳にもたらされた「第三王子・透李に嫁ぐ西国の王女を世話せよ」との命。複雑な想いを抱きながらも王女を支える千歳が、流行している危険な「惚れ薬」を調べる第三弾。透李の政略結婚の相手・大エグレスのジゼル王女。彼女に献身的に寄り添い二人を応援したいと思いつつも、自分の気持ちを押し殺すこともできなくて深く思い悩む彼女でしたけど、それでも危険な惚れ薬による暴走を阻止するため、危険を顧みずに奔走した千歳の想いをみんなわかってくれてたんですよね。終わってみればいい感じにまとまって覚悟を決めた透李の頑張りに期待。2019/02/07
ちいこ
51
今回も面白かったなぁ…。続きがあると思うけど、早く出して欲しいなぁ…なんて勝手に思ってしまう。2019/03/07