徳間文庫<br> 再雇用警察官

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徳間文庫
再雇用警察官

  • 著者名:姉小路祐【著】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 徳間書店(2019/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198944964

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内容説明

定年すぎてもまだまだやれる!
給料激減、待遇曖昧、昇級降級無関係。
だからこそ、好きにやれまっせ!


老害なんて言わせへんで!
培ってきた経験で、勝負や!

一般企業の定年退職後雇用延長のように、大阪府警が再雇用警察官制度を開始。
給与は定年時の六割程度、巡査部長待遇という曖昧な階級で銃も貸与されない__
安治川信繁は新設の府警生活安全部消息対応室に配属された。
本部から左遷されてきた芝室長、難波署少年係から転属した似顔絵描きの名手新月良美との三人所帯。
事件性があるか否かのグレーゾーンの行方不明者を調査する地味な部署である。

知らないうちに勝手に退職した夫が、退職金を持ったまま失踪し、直後に不審な電話がかかってきた…。
本間淳子の訴えに調査を開始した安治川。どうやら夫は自分の意思で失踪したらしいと見当がついたのだが、大阪湾で本間雅史の保健証を所持した殺害死体が発見されて事態は急変。
死体は雅史のものではなかったのだ。死体の身元は? 雅史が犯人なのか?
特殊なベルトのバックルを手掛かりに安治川は神奈川県警の捜査共助課の助けを借りて、死体が下河内健であることを割り出す。
が、その矢先に今度は大阪の山中で本間雅史の縊死死体が見つかった。
長澤一郎名義の身分証明書を身につけていた。この三人につながりは見られない。見知らぬ者同士がなぜ入れ替わっているのか…?

昔取った杵柄とばかり地道かつ着実な捜査で真相に迫る安治川だったが…。
自らも人生の黄昏を迎えた再雇用警察官が、
ミッドライフ・クライシスに惑う男たちが引き起こした切なくも複雑な殺人事件を解く!

カバーイラスト:『めしばな刑事タチバナ』の旅井とり!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

66
60歳、まだまだこれから元気ある世代!ここで定年なんてもったいない。働きたい人には働ける環境を、もちろん引退して悠々自適に過ごしたい人にはその選択を認める。とにかく人生には選択肢が必要だ。そして大阪府警に勤務する安治川信繁も再雇用警察官として勤務延長する選択をした。行方不明になった夫を探してほしいと駆け込んできたいかにも事件の香りがする案件。怪しい妻。そして真面目が取り柄だった夫の奇行。これまで培ってきた警察官人生のノウハウを生かして捜査する安治川が掘りだした二重三重の事件の罠。老害?老益な活躍でしょう!2023/07/10

kagetrasama-aoi(葵・橘)

38
定年を迎えた警察官、安治川信繁は再雇用警察官として勤務を続けることに。配属先は、生活安全部消息対応室。室長の芝警部、もう一人の構成員新月良美巡査長もなんとなく訳ありな様子。早速行方不明人物の捜索願いが受理され、調べて行くうちに複雑な様相に!再雇用と言うことで、柵がなく現役時代より自由な捜査が出来ることに生き生きした安治川の様子が好ましい。端々に語られるこれまでの生き方にも興味をそそられる。事件は人物関係が複雑で二転三転、読み応えありました。二作目も読みます!2021/07/05

宇宙猫

27
★★★ 定年後に雇用延長警察官になったことで、忖度や上の圧力を気にせず、なおかつ現役時代の人脈を活用して事件を解決に導く。リアルに読ませるために、縄張り争いや組織の論理で刑事が苦労する小説が多い中、再雇用という自由さが爽快感さえ感じて楽しく読めて良かった。D2021/02/14

米太郎

24
・ドラマ化されていたとは知らずに読む。今どきの60歳はまだまだ元気で安治川も大活躍。人脈もあるのでスピーディに話が進んでいき解決する。・淳子は好きになれないなあ。したたかすぎ2024/06/10

ごへいもち

15
悪くはないけれど話はなんだか面倒くさく感じてしまう2023/06/11

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