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内容説明
日仏で絶賛される明治アンティーク浪漫、感動のフィナーレ!
「美世、幸せな時代を生きる幸せな女性におなり――」
浮世絵がもたらしたジャポニスムの夜明け。
長崎とパリ、「最も美しき時代」(ベル・エポック)を生きた人々のドラマはやがて1945年の「あの日」に辿り着く――
日仏で絶賛される明治アンティーク浪漫、感動のフィナーレ。
★第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門「優秀賞」受賞
★「リーヴル・パリ2019」レコメンド作品
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
27
5、6巻通読。美世はジュディットの、ジュディットは美世の、お互いがお互いのニュクスの角灯であったのね。美世は名前の通り、ベル・エポックを思い切り謳歌した人生だったんだろうなぁ。できればニューヨークに渡った後の話も読みたかったし、美世の言うおじいさんは民平なのかどうかも気になるけれど、絶望の中に希望が見えるラストで良かった。2020/06/06
Dai(ダイ)
13
短い巻数の中に丁寧に描かれた絵とストーリーが好印象であった。非常に良質なマンガを読めて得した気持ちになれる。2021/06/05
kazmimagica
12
高浜寛先生にひたすら感謝です。長きにわたる連載、本当にお疲れさまでした。美世の亜米利加奮闘記まで見たかったと名残惜しみつつ、お玉の最期を見なくてよかったとの思いも。岩爺の優しさが心に沁みる。2019/08/27
ぷほは
10
感動した。特に二人のヒロインの二度目の邂逅、遠く極東の地からやってきた黒髪の光が黄金の闇を照らすエンライトメントの場面に泣いた。悪い時代の後は好い時代、それすら嘘だったという嘘かもしれない可能性を今のわれわれは知っている。堕ちたのは二度目だった原爆の光を、彼女は目にすることがなかった、ギリギリで馬車が間に合ったから。このラストの切れ味は素晴らしく、今作の現代性を物語っているだろう。群像劇とビルドゥングスと連続小説的な要素のバランスを取り持った結果の物足りなさは、そりゃもう各人の想像力で、美と幸の先の世を。2019/08/30
たけはる
8
ついに最終巻まで読み切りました。自分に自信のなかった美世ちゃんが世界へ羽ばたいてゆく様は胸があたたかく、我がことのように嬉しくなりました。民平ともくっついたようで何より。ジュディットさんは確実に途中退場では……と思っていたら最後までいてくれた。たまちゃんの最期は切なすぎてつらい。岩次さんやヴィクトールが看取ったのかしら。『扇島歳時記』もまた読み返したくなりました。2022/12/29