集英社文庫<br> ご存じ、白猫ざむらい 猫の手屋繁盛記

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集英社文庫
ご存じ、白猫ざむらい 猫の手屋繁盛記

  • 著者名:かたやま和華【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 集英社(2019/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087458961

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内容説明

呪いで巨大な白猫の姿に変えられてしまった猫ザムライ・宗太郎。いつか人の姿に戻るべく、江戸の町で善行に励んでいる。ある冬の日、銭湯で旗本の父にばったり遭遇する。「桜吹雪の銀の字」と称し遊び人に化けた父と久々に話し、親心に感動する宗太郎だが、二人して泥棒騒ぎに巻き込まれる。不可解な騒動には、なにやら裏がありそうで……!? 破天荒な父の登場で絶好調の時代小説シリーズ第六弾!

目次

昔取った杵柄
加牟波理入道、ホトトギス
すごろく

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

98
宗太郎は、銭湯で父にばったり遭遇しちゃいました。この父というのが、あの桜吹雪の博徒彫りで高名な奉行様。その性格は石部金吉な宗太郎とは正反対で、お茶目でべらんめぇ。そんな二人が、込み入った詐欺まがいの板の間荒らしの謎を協力して解き、悪人たちを捉える様は、息もピッタリあって、痛快で愉快です。父を真似て "悪事働きの場に紅葉錦の猫の手屋宗太郎が居合わせたのが運の尽き、おのおの方のその運の悪さを呪うことですな" と片肌脱いでみせますが、父のべらんめぇ口調には遠く及ばないのがご愛嬌。ニンマリしちゃいます。2019/07/22

ままこ

81
シリーズ6作目。石黒さん描く、表紙の粋な桜吹雪の白猫ざむらいが素敵。破天荒だけど魅力的な父上も登場する銭湯での一件。江戸時代の銭湯の様子と事件の絡み方も面白い。いかにも宗太郎らしい一面が出てた摩訶不思議な話、一貫した生真面目さ己を救う。吉原に絡む話、究極の甘ったれ猫旦那は自業自得かな。ラストの宗太郎の心意気も良い。このシリーズしばらく新刊出てないので、そろそろ出て欲しいな。【にゃんこまつり2023】2023/02/21

ふう

80
まじめで人の好い宗太郎の追っかけ^^ですが、今回は遠山の金さん並みにかっこいい銀四郎も登場。今どきの〇〇詐欺を思わせる巧妙な犯行を、二人で解決していきます。猫のままでもいいぞ、と受け入れてもらえたようで、はてさて道は近づいたのか遠くなったのか…。三話目はどこまでもお気楽な大店の若旦那の、ちょっと切ない恋物語。最後にいくらか救いがあるのかなと思っていたのですが、最後まで二転三転の切なさでした。生きて、生きて、生き抜いたものだけに来世があると、若旦那に教えてあげる人がいるとよかったのに。2019/07/04

ぽろん

40
おー、宗太郎のお父さん、良いなあ。親心だなあ。そして、今回も真面目で誠実な宗太郎が滲み出た物語が3編。でも、善行の数、断ったら駄目でしょ。まあ、白闇は、何もかもお見通しだよね。2019/07/07

はにこ

35
おおう、パパ格好よいー。今まで伏線ははられていたけど、正体に気がつかなかった。父を尊敬している宗太郎もカワイイ。このお話、ちょっと長めで面白かったなぁ。次の話に出てきたボンボン息子は、よくぞこんな息子が育ったものだと思う程、バカ息子だったな。。猫の手を貸したことになったかも微妙だったけど仕方ないね。2021/09/24

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