内容説明
トリア領軍と帝国の追っ手から逃れてたどり着いた町、ティオリア市。アルディスは、レダという少女に案内された武器屋で1本の魔剣を手に入れた。
『数多退けし暴雨』という奇妙な銘のついたその剣は、普通の剣士では扱いきれず持て余されていたらしい。
ネーレによると、その魔剣はアルディスにこそふさわしいと言うが……。彼女の真意を図りかねたまま、市の依頼で護衛任務についたアルディス達。
だが、彼らの下に地を埋め尽くす無数の魔物たちが迫ってきていた――。
その魔剣、相応しき主の元でこそ、真価を発揮せん――!
剣と魔術のバトルファンタジー、待望の第4巻!
※電子限定特典として書き下ろし短編『ネーレといっしょにおるすばん』収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
6
領軍や帝国の追手を逃れて辿り着いた町で、ひょんな事から手に入れた魔剣を手に無数の魔物と激突する今巻。―――空を駆ける幾千の軌跡、其はかの異名に冠せられる無尽なる魔剣。 これまで今一武器に恵まれなかったアルディスが相応しき武器を手に入れ、真の力を本当の意味で発揮する今巻。 下種な陰謀渦巻く魔物の襲来と言う非常事態を知った事かと、圧倒的物量で切り伏せるその雄姿に痺れ心が燃える、一段階増した熱さが面白い巻である。相応しき武器を手に入れあの異名を手にしたアルディスの、次なる相手とは。 次巻も須らく期待である。2019/08/05