内容説明
いまだかつて歴史に記されたことのない魔術、『剣魔術』の使い手アルディス。
彼が傭兵として請け負った仕事の帰り道に見つけたのは、この世界で『忌み子』とされる“双子”の少女達だった。
衰弱した彼女達を匿い、密かに養い始めたアルディスが金策の為に引き受けたのは、
街道に現れた謎の美女を連れてくること――。
しかしその女は、アルディスと同じ『無詠唱魔法』の使い手で……!?
幾多の剣で己の道を切り開く、最強傭兵譚、開幕!!
【電子版限定特典:未公開キャラクターラフ】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
策太郎
4
文章は読みやすいし、不快なキャラもいないので良作。主人公も強いが油断しないし伏線(隠れていない)もバリバリ、双子もキーワードっぽい。とりあえず、続刊も読んでからの再判断2018/05/20
尚侍
4
とっても面白かった。物語的にはまだまだ序章といったところで、語られてない部分が多いものの、雰囲気がいいこととキャラの描写がきちんとしているので、俺tueeee物にありがちな上滑り感がないのがいいですね。双子が今後どう物語にからんでくるのか、そもそも主人公が仲間を探している理由はなにかなど語られていない部分がまだまだあるので、これはぜひ続きを読みたいです。2017/12/08
真白優樹
4
―――禁忌を抱え、それでも生きる為剣が舞う。傭兵達の泥土に塗れた熱く激しい戦いの日常。双子達との刹那の穏やかな日々、そして容赦のない世界。非道な輩が多い世界で、それでも出来た守るべき者達の為に青年が戦うこの物語。外道な輩へと容赦なくその力を向ける、その熱い爽快さが癖となり、心を熱くさせてくれるものがあるのである。そんな熱さがあるから、双子達との一瞬の穏やかさが際立つ。拠点を追われ、街を飛び出した彼等の行先とは。次なる町で待つ、出会いと新たな敵とは。青年の抱えるものとは。 次巻も早く読みたいものである。2017/12/03
リク@ぼっち党員
4
最強の剣士と忌み子である双子の話。バトル中心でちょいちょい双子との日常。初めは絶望していた双子が徐々に心を開いていく様子が良かった。舌足らずなしゃべり方が可愛い。個人的には双子の比率がもう少し高かったらもっと良かったと思う。バトル方向は明快な俺TUEEE系。バトルだと双子が参加しづらいので、その辺は作者さんの手腕に期待。主人公のバックボーンとかまだわからないのでこれから楽しみ。2017/12/02
まろさん
2
本当に良く書けていると思う。主人公の底が知れない強さ、双子の忌み子の境遇と主人公へ心を開いていく様、不可思議な存在だが強く美しい少女などなどキャラクター・物語は凄く良く出来ていたのだがその完璧さの中にあざとさと言うか「作品の魅力」を感じさせる部分がなかった。双子でも少女でも主人公の謎でも何でも良かったのだが謎は謎のまま綺麗にまとめ過ぎていてさらっと読み終えてしまった。2巻で化けるかもだが1巻だけだとそんな印象で残念。2018/01/15