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内容説明
※本書収録の第71話について、著者の柏木ハルコ先生が15ページにおよぶ加筆修正を行われました(2020年6月30日)。渾身の加筆修正によって、さらに深みを増した物語を楽しんでいただければ幸いです。
地上波連続TVドラマ化!
第64回小学館漫画賞[一般向け部門]受賞の話題作!!
二児のシングルマザー・美琴の担当となった栗橋。
子ども達をネグレクトしていた彼女の支援に
奔走する渦中で、美琴の妊娠が発覚!
先の見えない状況の中で、栗橋の支援は実を結ぶのか!?
今の日本の大きな社会問題である「子どもの貧困」。
単行本第7集から引き続き、ひとつの貧困世帯が抱える困難を
深く掘り下げ、その核心に迫る…!
生活保護ケースワーカー奮闘記、必読の第8集、登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
54
「血眼になって働いて収めた税金を働かない誰かに使うなんて」…残念ながら税金は財源ではない。政府は金など無限に発行できる。問題なのは供給力。働く人がいなければ、金があっても何も得られない。少子化進む日本。生みたい気持ち、学びたい意志。大事にしなければいけない。貧困世帯への支援は同情のためではない。自分たちを守るためだ。彼らが使うお金は無駄にはならない。そのお金は誰かがもらう。その人がまた使い、巡り巡って、自分の所得にもなる。その仕組みが世の中の供給能力を維持させる。お金を回せ!生活保護もその手段の一つだ。2023/01/20
hiro
49
前編からの佐野美琴の親子だけでなく、以前登場した生活保護受給者の母子家庭の進学問題も含めた『子どもの貧困編』の解決編。読み終えて、美琴親子担当のケースワーカーがえみるの同期栗橋千奈で本当によかったと思った。千奈の成長と頑張りによって、佐野美琴の貧困の連鎖も断ち切ることができた。この漫画に出会ったことで、生活保護の現実を知ることができ、そのおかげで貧困の連鎖を断ち切ためには、生保世帯の子どもたちの進学して勉強したいと気持ちに対して支援が必要だと強く思うようになった。次巻の発売が待ち遠しい。2020/04/19
よっち
38
新たな妊娠の子を生むかどうかという選択。誰の子かわからないということもなくて、最初は相手の男大丈夫かな…とも思いましたけどどうにかこうにか軌道に乗りそうですね。バイトで返済していた子もどうにかこうにか進路決定。鹿間は生活保護を経験してましたか。やっぱりこういう時こそ人に相談できる、頼れるって大事なんですよね。2019/08/11
鷺@みんさー
34
読み応えあった。栗橋さんの理詰め、からの~キレっぷりが良かった。そして後輩ちゃんは、実は生活保護世帯出身だったのね。皆がキラリと光を見せる中、つい腐ってしまう欣也くんがどうしても未熟に見えるが、まぁ高校生なんてこんなもんだろうし、以前は余所の家に帰っていって声もかけられなかった父親に、勇気だして話せて良かったね。あまり安易にハッピーエンドにしちゃうと、漫画とは言え「そんなんじゃない!」って叩かれそうな題材に真っ向から挑んでいる作者の、伝えたいことが凄く伝わってきた。少子高齢化キッツイけど、ラストに光あれ。2024/05/16
ちえ
34
<それを決められるのは本人だけ。私たちにできるのはその選択を全力でサポートすることだけ>人と関わる仕事をする時の本質、覚悟。一人で助けを求めないで来た人に助けを借りることを約束してもらうこと。一歩一歩。そして火が付いた栗橋ちゃんの本領発揮。最後は希望。2023/12/22