ビッグコミックス<br> 健康で文化的な最低限度の生活(3)

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ビッグコミックス
健康で文化的な最低限度の生活(3)

  • 著者名:柏木ハルコ【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2016/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091874351

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内容説明

福祉事務所に配属された新人公務員・義経えみるは、
ケースワーカーという、【生活保護】に関わる仕事に就くことに。

そこでえみるは、生活に困窮している人々を支援することの難しさに直面。
悩みながらも、「ちゃんと人の相談に乗れる人間になりたい」と感じ、日々奮闘している。

そんな中、日下部さんという4人世帯の担当となったえみるだっだが、なんとそこで、高校生の欣也君が母に内緒でアルバイトをしていることが発覚。
アルバイトの収入申告がなされていなかったため、生活保護の「不正受給」となり、欣也君のアルバイト代を役所に返さなければならないことになり!?

果たして、緊迫の【不正受給編】の行方は!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

220
むつかしい問題ばかりがぶち当たるなぁ。なんとか双方にとっていいようになればいいけどケースワーカーって大変だな。2016/03/06

yoshida

122
3巻は「不正受給編」と「扶養照会編」の2編。前巻からの「不正受給編」は親子が助け合い救いのあるラスト。続く「扶養照会編」は、生活保護の申請者それぞれに色々な事情がある。ある意味、彼らの歩いてきた人生の足跡を辿るもの。音信不通だった息子に連絡するも拒絶される母親。裕福な家庭に産まれながら親の庇護を拒絶し逃げ出す子。現代の日本の抱える闇に切り込む作品。綿密な取材に基づくであろうリアリティに読まされます。柏木ハルコさんの作品は昔から好きで読んでいますが、新境地と言える作品かもしれない。次巻が今から楽しみです。2016/02/06

読特

69
親子には扶養の義務がある。普段は当然のことと受け入れていることが、法でも縛られているのを知ると恐ろしくも感じる。親子の縁は切れない。何があっても、憎みあっても、恨みあっても。改めて受け止める。そうはいってもいろいろな親子がいる。生活保護を申請するほど困っても助けない関係もある。拒否するのは扶養する側の時もされる側の時もある。実態上縁が切れていても行わなければいけない手続き「扶養照会」。そのとき突き付けられる情と法と現実。親子とは?家族とは?福祉とは?…などと考えることなく自然に過ごせているのがよい。2022/09/01

hiro

63
この漫画は、ただの新人ケースワーカーの成長譚ではない。もちろん新人ケースワーカーの奮闘を知ることはできるが、残念ながら読み終えてあとに心地よい満足感を得ることはできない。しかし、この漫画を読むことがなければ、漫画に登場するようなことを深く知らずにいただろうと思う。この3巻は、まず前巻から続く不正受給編。母子家庭の不正受給の問題は、子どもが絡むと切なくなってしまう。続く生活保護を受けるための扶養照会に関する扶養照会編は、全く照会後の反応が違う2件。この後が気になるので4巻へ。2019/10/14

61
生活保護を申請するひとには様々な事情がある。頼れるところがなく最終手段として生活保護を選ぶ。とはいえ、生活保護費は税金から支払われているわけで、親、子、兄弟、親戚など扶養や援助できるひとを探すのは大前提でしょう。しかし、現実はなかなかうまくいかない。血の繋がった親類とはいえひととひとの繋がりですから、金銭の問題だけではなく感情も伴うわけで。ハナから扶養してくれる親戚がいたら生活保護の申請には来ないってことですよね。毎度色々考えさせられるなぁ。2016/01/30

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