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内容説明
新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。
えみるはここでケースワーカーという
生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、
そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして――
新聞メディアはもちろん、
現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ!
[生活保護]に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
281
生活保護のケースワーカーが主人公という結構タイムリーな話題に感じたが、いかに行政が一人ひとりの受給者と接しているのかがよくわかった。むつかしい問題で大変だなと思った。2016/01/17
ガクガク
136
部下がある研修会で著者の話を聞く機会があり、本書も紹介されていたとかで購入。実は今の職場がまさに生活保護担当の部署で、日々ケースワーカーの仕事ぶりを見ている立場。ケース会議参加や保護世帯訪問にも同行したことがあるので、コミックの世界が日々現実として迫ってくる。新人ワーカーがいきなり自分のケースの自殺者に遭遇するのは、レアなことだとは思うが、本書は取材も丁寧そうでニュートラルな視点で描かれている印象を持った。物語はこれから深まっていくのだろうが、できれば職場でも回し読みしてワーカーたちの感想も聞いてみたい。2014/09/25
新地学@児童書病発動中
126
現役の法律の専門家に先月の読書会で勧められたコミック。東京のケースワーカーの最前線の仕事がリアルなタッチで描かれている。主人公の義経えみると言う新人の女性の人物描写が優れていて、空気の読めない大らかな性格の人が 生活保護を受けている人たちの過酷な生活にいきなり直面して、あたふたする様子に共感した。この本を勧めてくださった法の専門家によると、この物語に描かれていることは極めて現実的で、実際に起こりうるそうだ。2015/11/05
徒花
119
1巻まで。まあまあ。新卒で市役所に入所して早々に生活保護の部署に配属された若人たちが、生活保護にまつわる悲喜こもごもの人々との交流を重ねていくという物語。表紙の感じよりも実際の絵柄はポップで嫌いじゃない。テーマが重々しいだけに、適度に乗りを軽くしてテンポも良好なのもいい。なかなか生活保護の現実みたいなものを知る機会はないので、どのくらいのリアリティなのかはわからないけども勉強にはなるかも。2020/07/06
読特
111
生活保護の財源は”血税”ではない。国はその気になればいくらでも”お金”を発行できる。様々な事情で働けなくなった人々。働ける人が働くことで、全ての人が健康で文化的な最低限度の生活を保障する。必要なものが必要な時に届けられる仕組み、つまり国家の供給能力を維持するものは、目先の財政収支ではない。供給能力を維持するのにお金が必要なら作ってでも使うべきである。残念ながら正解は普及していない。間違いに翻弄されながら奮闘する地方官僚ケースワーカーの物語。「財源確保に消費増税を!」という感想が出てこないように願う。2022/08/14