内容説明
竜王、遂に小学校の教壇に立つ!
「澪たち、くじゅるー先生に鍛えてもらいたいんです!」
小学生の将棋大会『なにわ王将戦』で優勝を目指すJS研。
しかしあいの新しい担任にJSとの同居を問題視された八一は、自らの潔白を証明するため小学校で将棋の授業を受け持つことに。
一方、女流名跡リーグ進出を目指すあいの前には謎の女流棋士が立ちはだかり、そして銀子は地獄の三段リーグで孤独な戦いを始めようとしていた――。
それぞれの戦場で繰り広げられる魂の激突。決意と別離の第10巻!
小さな背中に翼が生えたとき、天使は自らの力で羽搏き始める!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
147
ついに10巻まできた。今回も軽快に読めるんだけれど、どこか重厚さすら感じるところもある。将棋の世界の奥深さや、かなり容赦のないドラマや流れを乗っけてくるからなあ。そういう意味でも絶好調に面白い。今回はJS研大活躍だった。ここらへんも厳しい展開を乗り越えてこその暖かい感銘がある。と、思ってたらラストで凶々しい引きが!姉弟子、不穏だと思ってたら、それどころじゃなくなったよ。ここから次巻待たされるのは辛いっ。2019/02/18
スズ
109
西日本最大の小学生将棋大会・なにわ王将戦に参加する事になったJS研だが、大会には小学生名人神鍋馬莉愛も参加し厳しい戦いに。そして、釈迦堂里奈が頂点に君臨する女流名跡戦リーグ入りを賭けたあいの予選も始まって…。八一の弟子達の強い絆と師匠や皆と築き上げた自分の将棋を指し貫く熱い姿が胸を焼き、終盤の澪の対局では彼女があいやJS研の皆と指し続けた将棋の全てが凝縮されていて見事の一言。「悔しい」「勝ちたい」今もこれからも何千何万と口にするその想いに潰されるか糧に出来るか、将棋は心の勝負である事を再認識しました。2019/03/30
芳樹
92
女流名跡リーグ進出を目指すあい。小学生の将棋大会『なにわ王将戦』で優勝を目指すJS研。お互いがお互いを高め合って臨むそれぞれの戦いの行方は…。JS研メンバーの対局に焦点を当てたこれまた熱い回。友達だからこそ厳しくあらねばならない時もある。苦しみを乗り越えたとき、友情はさらに強く深まるのだ。場所が変われど将棋が繋ぐ絆は永遠です。そして、どんどん追い詰められ壊れていく姉弟子の姿が痛ましく、胸が裂ける思いです。八一は銀子を支えられるのか。地獄の三段リーグの行く末やいかに…。2020/03/03
まりも
91
あかん、こんなの読んだら涙腺が緩むに決まってるじゃないか。今回は将棋盤を通して人と人の繋がりや絆が持つ力の大きさというものを見せてもらった気がする。澪が優勝に拘っていた理由やJS研の友情に胸が熱くなり感動すると同時に、岳滅鬼翼という一人の女流棋士の人間ドラマにどうしようもないほどに心を打たれた。離れていても将棋を通して繋がっている。そのことの素晴らしさに拍手。ぶらっくきゃっとも素直じゃなくてよろしい。小学生達が光ある道を歩く中、一人闇落ちしていく姉弟子はどうなってしまうのだろう。正直気が気でないのだが。2019/02/17
かんけー
85
読了!今回はどちらかと言うと少し?静かなストーリー展開だったと序盤から中盤に至る?迄は...しかぁし!ソコは「りゅうおうのおしごと!」♪ラストにトンでもの展開が待っていた!冒頭、女流棋士対談から♪あいと天衣の話題をネタに盛り上がって、何気に伏線台詞を残す...?関東エターナルクイーンの釈迦堂里奈さん!久々の登場にニコニコ( ^ω^ )自分釈迦堂さんのそのどっしり構えたキャラが好きですね~♪その愛弟子?小学生名人の神鍋馬莉愛、その自信に満ちた相貌兄にそっくり(^_^;)ちょっと遅れましたが今巻はあいと→2019/02/17