ポプラ文庫<br> みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町

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ポプラ文庫
みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町

  • ISBN:9784591160596

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内容説明

郵便配達員・平本秋宏の初恋相手がみつばの町に引っ越して来た。転入通知をみてどぎまぎする秋宏は、配達人と受取人の関係にすぎないと心を落ち着かせようとするが……。懐かしい人生が交錯する「奇蹟がめぐる町」など全4話。ハートフルストーリー、人気シリーズ第5弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kanegon69@凍結中

138
シリーズ第5巻。郵便局の配達員、日々起こる小さな出来事、心の受け止め方次第で結果は大きく変わるはずなのに、主人公の温かくて穏やで流されない芯のある人間が故に積み重なって奇蹟と感じるのではないだろうか。いや、これを奇蹟と捉えられる心こそが大切なのだろう。小さな幸せや感謝すべきことは見逃しがちで忘れやすい。累積して幸せな気分を感じることもなかなか難しいものだ。それが出来る主人公の考え方、生き方に共感する。特別な事が起きない小説?いや、こういう心持ちで街の人々と接することができることがもはや特別で、奇蹟なのだ。2020/07/12

おしゃべりメガネ

134
前回読んでから一年半ちょっとしか経ってないからか、さすがに大体の話は憶えていました。主人公「秋宏」も30手前となり、「たまき」との付き合いも4年になります。新たに登場する人もいれば、初回から準レギュラー状態で登場してる方もおり、そういった個性豊か&溢れる皆さんがしっかりと本シリーズを支えているんだなと。今作ではアルバイトの科目な大学生「五味」君がナイスでした。彼が引き起こしてしまうちょっとした出来事が結果的に、とてもほっこりさせてくれるステキなお話に。マンネリといえばマンネリですが、これはこれでよしです。2020/11/29

初美マリン

129
確かに町は生きている、人はそれぞれの暮らしを生きてそして繋がっている。2021/02/11

おしゃべりメガネ

125
シリーズ5作目となり、シリーズスタートから五年の歳月が流れようとしています。今となっては小路さんの『東京バンドワゴン』シリーズと同じくらい、読むのが楽しみなシリーズになってます。お馴染みの「泉」さんもしっかりと登場し、「秋宏」とのやりとりは作品を重ねるごとに深くなっています。地味にこの二人の会話が、本当にココロに響くので大好きなシーンです。「谷」さんも登場は少なめでしたが、いい意味でキャラも少し丸くなり、ホッとさせてくれます。「たまき」も関わり4年が経ち、30近くなって、そろそろ'変化'がある頃なのかな。2019/03/20

モルク

114
安定のシリーズ第5弾。郵便局の配達員秋宏と地区の住民たちの交流が今回もほのぼのと描かれる。この町にも大手チェーン店の進出により、クリーニング店など古くからの地元の店が閉店に追い込まれる状況が。そんな人たちの話を聞き、まわりに目を配るがプライバシーには極力入り込まないように気をつける。こういう心遣いが出来るなんて素敵。奇蹟が起きるのではなく、秋宏が奇蹟を導いているのかも。4年交際しているたまきさんともそろそろ進展があってもいいのでは。2020/11/16

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