内容説明
アパートの階下に、好きな作家が住んでいたら? 郵便配達員として知り得た個人情報を教えるわけにはいかないが、今日もその作家の話題になってしまい……(『階下の君は』)。届いた封筒の底が抜けていて大事なものが入ってない! 探しものは見つかるか(『あきらめぬがカギ』)。街に暮らす人々の思いを柔らかく受け止めながら、きょうも風のなかをゆく。心優しきポストマンの連作短編、人気シリーズ第6弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
146
みつば郵便屋さんシリーズの第6弾です。登場人物もしっかりとキャラが確立してるので、何の心配もなく安心して読むコトができます。主人公「秋宏」も30になり、これはこれで時の流れを感じます。先輩「谷」さんや「美郷」さんもサラッと登場し、兄「春行」もしっかりと登場します。相変わらずなんてコトない出会いから生まれる人情エピソードがそれぞれ秀逸で、4つの話でしたがイッキに読んでしまいました。本作に出てくる人は皆さん、本当にいい人ばかりでココロがほっこりします。他の作品で登場する方々もサラッと出てくるのがいいですね。2020/11/07
モルク
123
シリーズ第6弾。秋宏もみつば郵便局7年目。年齢も30歳を迎えた。大きな変化はなく、まわりのあたたかい人々とのゆったりした時間が流れる。他の作品にも登場していた人が本作にも出ているのを目にするのは楽しい。次はいよいよたまきさんとの恋愛に進展とか、転勤とか変化があるのだろうか。2021/06/07
初美マリン
118
シリーズ6、何気ないそれでいて大切な日々の暮らし日常、それがここにある2021/02/15
ウッディ
107
親切な郵便屋さんで、この町のダーリンという別称も拝命した平本秋宏、シリーズ6作目も穏やかな気持ちで読むことができました。恋人たまきさんのアパートの階下に住んでいたのは小野寺作品によく登場する彼の分身とも言える作家の横尾成吾さんで、良い人感が半端ない感じで描かれているのにもほっこり。今井さんの神っぷりや、泉さんとのコミカルなやり取りを聞いていると、この町に住みたい、いやもはや住民になっているような気持ちになります。いつもでも続いてほしいシリーズだけど、完結してしまったんですね。噛みしめて続編を読みたいです。2025/02/27
ひさか
91
2020年11月ポプラ文庫刊。書下ろし。シリーズ6作目。階下の君は、今日もゼロベース。あきらめぬがカギ、秘密の竹屋敷、の4つの連作短編。町をめぐる郵便配達屋さんのお話。些細なことを興味深く書いてあり、繰り返し要素もそれなりにあるのだが、内容に飽きがこなくて面白い。これは凄いことです。2021/03/22




