中公文庫コミック版<br> はだしのゲン③

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中公文庫コミック版
はだしのゲン③

  • 著者名:中沢啓治【著】
  • 価格 ¥775(本体¥705)
  • 中央公論新社(2018/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122031814

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内容説明

著者の体験をもとに、強く明るく生きる少年・中岡元の姿を通して、原爆の恐ろしさ、命の尊さ、そして平和への強い願いが込められた名作。
元は妹のために粉ミルクを盗み出すが地元のやくざにだまし取られてしまう。元は傷だらけにされ、隆太は敵をとろうと持ち出したピストルを発砲した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

111
母の友人の家を追い出され、焼け跡にバラックを立てた中岡家。兄たちが帰還しても周囲を明るく照らすゲンの役割は変わらない。隆太の殺人・ヤクザ加入と友子の誘拐・衰弱死という中岡家を見舞う悲劇を通して、警察も手がつけられない荒廃した社会層を映し出す。パンパンの妹にも言えるが、流れを損わず背景を説明するスキルは作品の成功の一因だと思う。被爆者にとって戦後とは新たな戦争の始まり。左派思想でも育まなければ自我を保てないし人も赦せない土壌の説得性はドキュメントの価値を高めている。作者の祈りは正信偈に託されているかのよう。2023/08/13

のぶのぶ

18
兄たちが帰ってきたが、働いても給料が入らないのは辛いなあ。妹さんの死、みんなにいきる勇気を与えていた命が先に逝ってしまうのは、本当に辛いなあ。隆太君たちもどうなるのだろう。元君には、家族は失ったが、母や兄がいるって、失ったものが多いが、救いなのだろう。隆太君たちも救われて欲しい。ピカによる火傷で学校にいけなくなってしまう女の子にも、救いがあるといいなあと思う。夜にケンケンパをする姿に涙。第二部に入り、四巻へ。2016/09/11

てん06

12
一生懸命読んだ。原爆投下の後、何もないところから生きていくために大人も子供も必死である。子供だからといって容赦はない。犯罪を肯定してはいけないのだろうが、生きるためにそれぞれが様々な手段をもって生き抜いていく。原爆投下の日に生まれた友子は栄養失調で死んでいく。そんな中で人間らしい感性、モラルを持ち続けるゲン。次巻へ。2023/08/15

にゃむこ@読メ13年生

11
無条件降伏を受諾し遂に終戦。混乱と戸惑いの中、人々は復興に向けて一歩を踏み出すが、金のない者は満足な食糧も手に入らず、医者にも看てもらえず、家賃を払えないからと貸家住まいもままならない。金を稼ぎたくとも働き口がなく、運良く職にありつけても賃金の不払いが数ヶ月続く。生きる術として子どもは悪知恵を働かせて食糧をもらいまたかっぱらい、力のある大人はヤミ市でぼったくり、みかじめ料を取って組を肥やすヤクザは腹を空かせた戦争孤児を食糧で飼い慣らし「組の鉄砲玉」として育て使い捨てる。そんな中ゲンのブレない強さが眩しい。2013/08/09

地下鉄パミュ

6
隆太の行く末が恐ろしい。とても三年生には見えんわい。いやしかしその三年生に男を上げろとかもっともらしい事を言って殺しを頼むタコ助がいるとは、本当世も末じゃのう。『殺しゃげたる』隆太の気持ちは痛えほど分かる。やらなきゃ多分殺されちょる。お巡り使えんし。朴さん凄えし。クソ森の意外性。そんで第二部に続く!2017/02/09

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