中公文庫コミック版<br> はだしのゲン②

個数:1
紙書籍版価格
¥775
  • 電子書籍
  • Reader

中公文庫コミック版
はだしのゲン②

  • 著者名:中沢啓治【著】
  • 価格 ¥775(本体¥705)
  • 中央公論新社(2018/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122031807

ファイル: /

内容説明

著者の体験をもとに、強く明るく生きる少年・中岡元の姿を通して、原爆の恐ろしさ、命の尊さ、そして平和への強い願いが込められた名作。
元は尊敬する父と姉弟を原爆で失い、母と生まれたばかりの妹と生きるのに必死だった。ある日、死んだはずの弟・進次そっくりな男の子が現われる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

122
「原爆は死ぬも地獄生きるも地獄」—未曾有の惨事に直面した人々は現実への対処として奇怪な偏見や理不尽な排斥を生み出す。ゲンが身を置く江波の家や吉田家は典型。「たった一枚の皮ふがはげただけで」家族の心の皮を剥いだ政二は二次・三次被害へ移行する本巻の焦点で、"描かずに死ねるか"という執念に作者の影を感じる。スイカのような死体、爛れた皮膚、悍ましい臭気や蛆などを少年漫画に落とし込むセンスは手塚のルーツを感じる。弟と瓜二つの隆太の参入で溌剌としたユーモアを維持。どんな苦境でも生きろと健気に振る舞うゲンがいじらしい。2023/08/12

のぶのぶ

19
ピカの被害を受けた方々が、差別、助けてもらえず、辛い思いをされたことが本当によくわかった。母親の親友のところでさえも、そうなってしまう。戦争終盤、自分のことで精一杯、理不尽な仕打ちや搾取もあり、ちょっとした助けがあったら、助かった方も多いのだろう。実際に自分がどちらの立場になった時にどう動けるだろうか分かりませんが、できるだけのことをしたいと思いました。仕事でもそうだが、時分に余裕がないときは、助けてあげられないなあ。反省。2016/09/11

てん

17
はだしのゲンは、この夏の私の課題図書である。色々と胸がいっぱいで、1日に1冊が精一杯。原爆に遭った人たちの悲惨さと逞しさ。一方で被爆者や孤児たちへの周囲の風当たりの強さ。今なら広島市内となっている、市街の周辺部でも差別と嫌がらせが。原爆が投下されて起こったことに少しでも向き合おう。歴史は繰り返す。コロナ禍の時だって⋯。2023/08/11

にゃむこ@読メ13年生

13
原爆によって一瞬にして住居や家族を失いながらも、生き残った者は深い絶望と哀しみに暮れる暇もなく何とか生き抜かねばならない。しかし生き抜くには貧しさや飢えに耐え、熱線や放射能を浴びたことによる身体の変化を受け入れ、五体満足な者からのあからさまな差別や蔑みに耐え…と、よほど強い精神力がないと正直キツいかもしれない。まさに「生き地獄」だ。2013/08/09

篠田@書店員復帰を目指し中!

11
トラウマになりそうなシーンがかなり多い。漫画でも目を背けたくなるシーン多数だから現実はもっときつかったのかと思うときつい。元と母の強さがせめてもの救いかもしれない。2013/05/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/550433
  • ご注意事項

最近チェックした商品