中公文庫コミック版<br> はだしのゲン⑦

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中公文庫コミック版
はだしのゲン⑦

  • 著者名:中沢啓治【著】
  • 価格 ¥775(本体¥705)
  • 中央公論新社(2018/05発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122032309

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内容説明

著者の体験をもとに、強く明るく生きる少年・中岡元の姿を通して、原爆の恐ろしさ、命の尊さ、そして平和への強い願いが込められた名作。
看板屋に就職すれば収入もあり絵の勉強もできると考えた元だが、そこで働く黒崎とけんかして今日中に完成させなければならない看板を破いてしまう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

105
中学を卒業したゲンは社長令嬢と恋に落ち、仲間は麻薬に溺れる。「弱者ぶったり被害者ぶったらいけんよ」とあるが、7年経っても暴力行使や殺人を何だかんだと被爆者であることを免罪符にしている節がある。山場を迎える権力者や米国の批判や、原爆投下と終戦の結びつけも無節操。隆太は批判精神の具現。戦争ばかりが不条理の根源とは限らず、真実の複雑さから目を背ける性向を集団的であるが故に殊更際限なく育むのが戦争の根深さ。彼らの戦争は生涯終わるまい。この過程と何度踏まれても立ち上がる偉大さを等身大で丹念に描いた点には価値がある。2023/08/15

のぶのぶ

19
中学を卒業し、青年に。恋する元。相手も原爆で悲しい辛い体験を抱えている。ピカにあった人たちの苦しさを二人の恋に感じる。社会人になり、看板屋で修行、救ったおじさんから技術を教わっていく。絵で平和を、、、と最後は、一緒にいた仲間たちが一人一人欠け、自分の道へと進んでいく。元少年は、このまんがで、平和とは、戦争とは、と永久に人々に考えさせていくのだろう。戦争、核とアンテナを高くし、声をあげねばいけない、あげられるときあげねばならないように思う。言えなくなったら、引き返せないのだから、、。2016/09/15

てん06

13
ゲンの初恋の相手・光子の父は従軍の経験から戦争を正当化する。しかし最愛の娘の光子は戦争の末に落とされた原爆の後遺症であっけなく亡くなる。ゲンは絵を描くことに希望を見出す。様々な問題を犯罪行為によって打開していくことはあってはならないことだが、大人も子供もない戦後のどさくさの中ではそれも出来た。ゲン、隆太、勝子は広島を後にして新たな生活へ踏み出す。苦しくひもじい中、それでもまっとうなことを言い続けることの難しさとそれを許さない社会の怖さ。言い表しきれないが戦争の恐ろしさをたくさん見せてくれる物語だった。2023/08/16

Dai(ダイ)

12
日本人なら必ず読むべき。 アメリカ人には読む義務がある。2020/12/28

にゃむこ@読メ13年生

12
広島・長崎への原爆投下から終戦の日にかけて全7巻を通読してきたが、これまで漠然としていた『戦争・原爆は恐ろしい』というイメージが、実際にどのような被害を受けたかを知ることによって、より現実的に体感できた。原爆の破壊力と現地の惨状が、天皇をはじめとする日本の指導者を震え上がらせて戦争は終結した。広島・長崎の数十万の亡くなられた方、被爆してなお生き残ることができた方たちの地獄の苦しみなくして日本の平和はありえないことは、日本人ならば決して忘れることなく、深く心に刻んでおかなくてはならないと感じた。2013/08/15

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