内容説明
それはまるで明治大正の浅草。レトロな街並みを異形達が跋扈する不思議な街、華舞鬼町。狭間堂たちは常世を目指す魂が迷子にならないように、お盆の最終日に送り火として水路に灯篭を浮かべ道を示すのだ。那由多は狭間堂の手伝いでお使いの帰り、迷い込んだ小さな男の子の亡者がアヤカシに捕まるのを目撃し思わず後を追いかけるが、うっかりそのアヤカシのアジトに入り込んでしまう。隠れた物置の中から那由多は彼らの計画を知る。光に弱いアヤカシは、送り火を消してしまおうとしていた。壁越しに聞こえる声の中に円が混じっているのに気がつく。話を聞いた狭間堂は「本所七不思議」の一つである『送り提灯』を借りるため、那由多とふたりで錦糸町の報恩寺を訪ねる。狭間堂に言われて那由多が写真を撮ると、写っていたのは遠い昔の送り火の風景だった……。大人気シリーズ第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
50
(^^♪やっぱり狭間堂さんが!。幽落町を読み返しても5巻までしか読んでないので今回登場の河童の弥々子さんや朱詩 さんとは初めてお目見え。このシリーズもkindleunlimitで読ませて頂くのはここまで。続き・・その時はきっと何年か先になるだろうし幽落町も華舞鬼町もまた再読しながら読ませて頂きたいです。2020/02/09
ひめありす@灯れ松明の火
45
前巻で無事にお友達のできた那由多君。どちらもとてもいい子で微笑ましいです。お盆に、夏のとある御祭に、海に、風鈴。とこの時期に読むのにぴったりの一冊です。ロックンロールな海座頭朱詩さんも再登場。またちょいちょい出てくると嬉しいです。前の作品から出てきた人が登場すると、狭間堂さんが彼方君にちょっと戻ってしまうのが微笑ましい。普段は那由多君フィルターでやたら格好よく見えるけれど、彼もまた若造。誰か真似をする様に和服を羽織り、あちらとこちらの問題の解決に積極的に乗り出し、普段は結構力が入ってるんだろうなと思います2018/08/14
坂城 弥生
39
那由多のカメラに制限があるかもしれないっていうのは寂しさを感じた。今回は狭間堂の関係者がたくさん登場。2019/09/16
ダージリン
39
これを読むと、やはり彼方くんが狭間堂になった過程を知りたいと思っちゃいますね(笑)。シリーズ中でも外伝でもいいですよ〜♪2018/12/20
ありす
33
幽落町から懐かしの方たち2人が登場。そして狭間堂の正体もやはりという感じだけど判明。相変わらず円の行動が気になる。円は存在事態が特異であるため自ら一歩引いてる感じがする。その辺り、都築に通ずるものを感じる。都築みたいな解決をしてくれたらいいなぁ。【シリーズ3作目】2022/01/10
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