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内容説明
「世界」を解き明かす超本格SF、完結。
人間では対処しようもない圧倒的な存在、“彗星”が迫る世界―――――
世界を変える力を持つレインマン、雨宮瀑は、自分の役割を自覚し、“危機”から「世界」を守るために、動き始めた。
“危機”を脱するための唯一の鍵は、人々の意識。
そう気づいた瀑は、人々の意識に訴え、「世界」を変えようとする。
それでも、“彗星”は確実に、着実に近づいてくる。
世界を滅ぼす存在を目前にした人々は、何を選ぶのか。
そして、レインマンの持つ役割とは、何なのか。
星野之宣氏が送る、前代未聞、超高度、超本格SFの最終巻。お見逃しなく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
80
彗星が地球を襲うということでの主人公ともう一人の異なる世界の分身の争いが中心となっています。どこかで見たいくつかの映画のような感じがしました。最後はやはり予想したとおりになっているのですが星野さんの描く絵は迫力があります。その世界に連れ込んでいってくれます。宗像教授シリーズを読み直したくなりました。2018/02/28
sin
49
昔、新しい発見は何処から来るのか?と考えた事がある。それは科学者が望むからではないのか?と…この物語では人間は何故、意識を持ったのだろうか?をベースにして迫り来る終末を人類が退ける手段として描かれているが、終章ではその意識が過去を!宇宙を!私達が存在する世界を創りあげているのではないか?と問いかけて来る。果たして人は宇宙の創造者なのだろうか?仮にもしそうだとしたら新たな宇宙を創り出すことは出来るのだろうか?ナルニアが…中つ国が…現実である世界を2018/10/15
ぐうぐう
17
形態共鳴という働きが、並行世界に影響を与える。それぞれの世界は重なり合い、もつれ合う。「かつてアインシュタインは量子力学に対してこう問いかけました“我々が見ていない時 月は存在していないと君たちは信じているのか?”」この世界はどこかから投影された虚像に過ぎないのかもしれない。降り注ぐ彗星の下で、人類は知る。「世界を知ることは世界を創ること」投影された虚像という世界の中で、けれど生きる人類は限りなくリアルだ。世界を描き出す可能性こそが、人類が存在する役割であり、現実そのものなのだ。2018/03/02
5〇5
8
世界滅亡の危機の到来。それを回避することができるのか! 重なり合う並行世界と人類の意識のパワー。量子力学のいまだ解明されていない量子の奇妙な振る舞いをネタにしてエスカレートする展開に。さらに究極の命題が突き付けられる。さまざまなモチーフを盛り込んだ雨人(レインマン)物語の圧巻の最終話!2019/10/18
F4ふぁんとむ
6
なんとも凄い。インセプションとか、Dr.ストレンジとかのイメージも少し入っているような気もするが、まあいいか。結局SFは意識を語るんだね。2018/02/24