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内容説明
ナチス政権下のドイツ。血のつながっていない両親とのどかに暮らしていた少年フランツ・ノインは、ある日突然ナチスの襲撃を受ける。ナチスは密かにヒトラーの血を持つ13人の子供をつくり、ドイツ各地で育てていたのだが、何らかの理由で彼らの抹殺を決めたらしい。9番目の子・ノインは、護衛を担当するテオ・ベッカー、8番目の子供・アハト、その護衛のナオミ・ライジンガーと共に、ナチスの追手と戦おうと決意するが・・・。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
32
総統の遺伝子を持つ子供たちを抹殺する理由、それは正統な後継者が確定したから。そしてノインもまた、何らかの力を見せ始める・・・亜人?もしかして亜人ですか!?いや~亜人ぽいわ(笑)冗談はさておき、二人の逃亡少年たちを探す為に、街中の同じ年の少年たちを片っ端から殺していくSS。まるでヘロデのよう。2019/06/01
thee birdmen
22
子どもたちを粛清する動機が明らかになる2巻です。ヤバいやつしか出てこない。これがまた面白い。ドクトルウーの静かな狂気もナチスというフィルターにかかると、さほど特別なこととも思わないから不思議です。完璧な子どもジンクロニザトアーとは?主人公ノインの特別な能力とは?強運の子ゲオルクの正体とは?謎が謎を呼び、序盤にしてすっかり心を掴まれています。2019/12/01
ぐうぐう
19
ヒトラーの遺伝子を受け継ぐ13人の子ら。狩る子と狩られる子、その理由が徐々に明かされる。展開が急ぎ過ぎてるように思われるのと、SF色が強くなっていくのが気になるが、豪腕でねじ伏せられるエンディングを迎えようとも、そこに興奮と感動さえあれば、読者は満足なのだ。高橋ツトムを信じている。2018/02/12
Schunag
10
『シンドラーのリスト』を指して「ホロコースト・ノワール」といったのは柳下毅一郎氏だったと記憶しますが、この作品もそう呼ぶにふさわしいのでは。前巻もそうでしたが、拳銃を手にした姿がどれも禍々しくも美しくて、これは最上級の(フィルム)ノワールの証でもあります。海外スリラーのファン、とくにジャック・ヒギンズらの冒険小説とか、あるいはフォルカー・クッチャーなどのナチス・ドイツ舞台の犯罪小説とか、デイヴィッド・ピースの東京ものとかがお好きな向きはread or dieだと思います。2018/02/13
sskitto0504
5
少しずつわかり始めた…メガネ君は何者?2018/02/20
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