内容説明
たまたま見た「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、事務所の研修生になった新城。コンビを組んだ溝口との厳しい稽古を経て初舞台に立ち、社長からギャラとして「千円」を渡されるが……。弱小お笑いプロダクションを巡る面白き人々の人間模様を、誰にも書けない筆致で描く連作短編集、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
134
シリーズ2作目。まずは、レギュラー陣の心情が更に書き込まれて、親近感が増したのが嬉しい。新メンバーも加わって『新城溝口』のライバル関係や恋の行方など、先々も楽しみな要素が加わった。芸能界という特殊な世界を描きながらも、普遍的に誰もが悩む「見えない明日」に向かって悶々しつつ、でも前向きに生きる彼らを応援して読めるのが嬉しい。(スパイラルの章では、チョッと泣けた)キャラの書き分けも上手いので、自分の周囲にいた人が思い浮かぶのも楽しい。どうでもいい事だが、2巻目にして主要登場人物名の由来が判ってニヤッとした。2018/05/21
takaC
72
新城溝口のコンビ名が何になるか推測せよという命題なのであればとても簡単なのである。正解は最後から6行目(と5行目)に出てくるだけなんだけどね。(笑)2016/05/26
papako
63
結局買っちゃったシリーズ。初ライブを終えた新城溝口。ライバルも登場。鹿島さんが事務所の仲間入りして、スパイラルは解散。ままならない『芸人』の世界。群像劇だけど、ひとつひとつの章を1人の視点で描かれるので、混乱することは無い。前の章の結末が次にさらっと触れられるパターンで、余韻をひきながら次に進める。さてさてコンビ名も決まり、どうなる?2019/02/08
したっぱ店員
39
久々の南部芸能シリーズ。前作の記憶はおぼろげながら、今回も楽しめた。好きな道に進みがんばってるけどそれだけじゃダメな世界、明日が見えなくて不安ばっかりで手探りの日々が描かれているが決して重たすぎないのがいい。続きの文庫化が待ち遠しい。みんなの明日はどっちだ?2016/06/26
カーミン
33
前作も良かったが、これもなかなか!弱小芸能事務所に属する芸人たちやその周りの人々を描いた連作短編集。たまたま見た「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、芸人になりたい!と考えた新城。相方の溝口と初舞台に立った際に、社長からもらったギャラは「千円」だった。自分の分け前500円を眺めながら、「これをどう使えばいいのだろうか」と逡巡する新城。(「ギャラ」より)他6編。どれも面白かった。シリーズを読み、芸人たちの成長を見たい!と思う。2024/01/27
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