内容説明
新番組レギュラー獲得を目指し、オーディション番組に臨むメリーランドの新城と溝口。絶対に勝とうと心に決めるが、先輩やライバルたちとの勝負を前にして、焦りや嫉妬、プレッシャーに押しつぶされそうになる。「嫉妬する自分の醜さとか、緊張する自分の弱さとか、目を逸らさずに見つめないと、その先には行けない」それぞれの思いと覚悟を胸に、栄光を目指す一年が幕を開ける!南部芸能事務所シリーズ、運命を分ける第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
63
勢いで。まるっと1冊オーディション番組の巻。ナカノシマの巻でもありましたね。中嶋には娘が産まれ、野島は津田ちゃんへの想いを新たにした。結局インターバルは飛びだしたんですよね?多視点で語られるので、人から見た成功と自分の思う成功のギャップが面白い。もてはやされても心中は複雑な感じがリアル。色々思うよね。ママナラナイですね。ナカノシマ、良かった!メリーランドはどうなる?ラスト1冊は単行本かぁ。続けて読むのもいいけど、文庫化待とうかな。もう少し余韻を楽しみたい。悩むわー。2019/02/08
ゆかーん
49
芸人の世界は厳しい…。合格するグループがあるという事は、不合格のグループが必ず存在するという事。同じ事務所の仲間同士、みんな仲良くプロになれたらどんなにいいか…。仲間を蹴落とすことで、自分たちが売れる道を切り開いていく。弱肉強食の世界だからこそ、譲ってはいけないものってあるってことを実感しました。だから、自分たちを支えてくれている家族や友人の為にも、この道と決めたからには、芸人として貫くしかない!人を笑わす仕事が、こんなにもシビアでストレスの溜まることなんだとしたら、どんな職業でも努力し続けないと…。2019/07/08
takaC
24
『コンビ』を読んで以来7年ぶりの南部芸能事務所シリーズで『オーディション』に至っては8年ぶりの再読だから筋を全く覚えてなくて新鮮に読めた。次巻でどうなるんだっけ?単行本で読んで文庫をコレクションしているつもりが、この巻だけなぜか紙ではなく電子書籍のみ所有。2025/01/20
ひめか*
19
中嶋に子供が生まれ、野島は鹿島ちゃんと津田ちゃんで悩んで津田ちゃんへの想いを決意。鹿島は榎戸と映画観ることに…ネットの声を気にしたりいつも仲良くしてる芸人同士でもライバル意識を燃やしたり、オーディションには様々なドラマがある。本番当日に体調が悪くなる中野。それをいいチャンスだと思ってしまうライバルたち。厳しい戦いだった。倒れそうな中野と出産に立ち会いたい野島を見ながらハラハラして、最後の栄冠を手に入れたと知った時すごくほっとして嬉しかった。メリーランド好きだから悔しくもあったけど、ここから頑張ってほしい!2019/08/06
だにぃ
11
南部芸能事務所4作目。オーディション番組でのレギュラー番組勝ち取りを目指す芸人達。当たり前だけど笑いをとるためには自分たちが想像つかない努力もあり、誹謗中傷とも戦っていかなければならない。皆が周りの支えだったり目標を見据えて進んでいって応援したくなる。お笑いの見方が少し変わるかもしれない。2018/06/03