内容説明
大学の友人・和宏に誘われて行った彼の叔父の家で、誠志郎は異形の仮面が枕元に浮かぶのを見る。それは、叔父一家を悩ませている怪奇現象だった。その上、和宏は誠志郎を「霊感少年」だと紹介していた。誠志郎は騙されたと感じ憤慨するが、結局は原因を探ることを承知する。だが、彼にはなにひとつ手がかりがなかった。そこで不本意ながらも、前日見かけたヤミブンの有田克之の行方を追うが!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
55
和宏の頼みで誠志郎は和宏の親戚の家がある温泉町を訪れた。その夜酔いつぶれた誠志郎が目にしたのは・・。「虚空の顔、胡蝶の悪夢、果ての晦日」全3話。シリーズ第2弾。今回登場したあの二人組は一体何者だったのでしょうか?気になる所で次巻に続いてしまいました。それにしても誠志郎はある意味屈折していますねぇ。ボーカルの事にしろ、ヤミブンの事にしろ、そんなに気になっているのなら思い切って自分から飛びこんでしまえば逆に楽になると思うのに、どこまでも受け身ですねぇ。今回オサキの出番が少なかったのが残念でした。★★★2012/10/03
フキノトウ
10
敵が出てきましたね。和宏の叔父宅にせっかく行ったんだからそこでの話が、もうちょっと読みたかったです。恐い夢を見て、起きてまた恐いことがあってそれも夢、でも夢の中で読んでいた本が転がっている、場面がとっても恐かった。2014/04/11
よっしー
8
続編。起きても起きても夢の世界…。それが悪夢ともなると、ゾッとする…以外の感想を抱けなかったです。そして、虫嫌いの人間からすると、沢山の蝶に襲われるとか、トラウマレベルです(笑 怪異に対しても、友人が絡むと積極的になっていたのも成長でしょうか。何だかんだと周囲に流されてしまっている感じがしますが、とりあえず続きへ進みます‼2018/11/26
日奈月 侑子
5
再読です。オサキが可愛い今巻。特に「まだ生きているかしらと、オサキはそうっと口を開いた」の辺りがとても可愛らしかったです。ちょっとした好奇心から口の中が血まみれに(笑)幾らオサキでもそれは嫌だったんですね。でもかなりのお手柄だったと頭を撫でてあげたいです。オサキ可愛いです。 今回は結構アリや安芸との話が多かったなあ、と。夢の中で夢を見てって状況はややこしくて、不安になりますね。自分が起きてるのか眠ってるのか、起きた後もちょっと不安になる事ってあります。 地味に真央君大好きだったりするので、次巻楽しみです。
本野栞@2号
3
主人公が(身体的に)痛い目にあって成長する話、好きです。 2012/12/12