内容説明
海へ帰りたい――。空から降ってきた謎の美少女・幸世の願いをかなえるために、彼女を連れて逃亡する誠志郎。しかし、彼らを追跡してくるのは御霊部だけではなかった。仲間だったはずの特殊文化財課(ヤミブン)が、御霊部に協力することになったらしいのだ。その上、一緒に逃げている美佳子や和宏は、今ひとつ、事の重大さを理解していない。誠志郎の悩みは深くなるばかりであった……。一方、沈黙を守っていた嶺もいよいよ動き出す。彼の唯一の手がかりは、幸世の髪を梳いていた櫛であった。※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chatnoir
17
お姫様の命がかかった逃亡劇...でも、美香子と和宏VS.鈴男君が漫才をやらかすので緊迫感が薄い。そして耕作が意外とシビアな人だと判明してビックリ。天使の容姿に無垢すぎる心に特異能力...お姫様の未来に光はあるのかな?おさきは間違いなく可愛い。朱の盤は意外にもかわいく思えてきた(笑)が、人面犬はう~~~ん...。2020/11/11
よっしー
13
勢いに乗ったまま続編へ。まだ学生の美佳子はともかく、和宏が楽天的すぎます。まぁ、それぐらいの勢いがないと動けないのかもですが。幸世を中心に敵味方が入り乱れての逃走劇。そして、追っても味方であった筈の面々たち。海を目指してる彼らが、どんな結末を迎えるのか…続きが気になります。2019/01/20
ナツ
9
お姫さまが何者であろうとも今はただの世間知らずな8歳の女の子。自分たちの見たままの姿を信じて行動するのがらしくてとってもいいと思うのが9割、やっぱり1割は心配。取り返しの付かない事態になってもおかしくない存在なのは確かなんだろうし。でも大変不本意ながらも柊一が仲間になったのは嬉しさと安心倍増(笑)それぞれの先輩や上司が心配してるようだけど意外に優しかったり冷たかったり別の面も見ることができてちょっと面白い。若者達、がんばれ!2010/12/02
月見里
6
こっちも再読って書くつもりだったんだけど、うむむ。 御霊姫からの逃走劇は疾走感があって、笑いどころが多くて大好きです。 登場時あんなにかっこつけだった飛鳥井君はここですっかり弄られ役が定着したなあ(笑) カレーことことのあのシーンが、飛鳥井柊一ってこんな人、ていうのを短い文章で的確に教えてくれるとこがもう、先生を尊敬しています…!2012/09/13
めぐみこ
6
【再読】高校時代まで引っ張る、柊ちゃんカレーの王子様伝説の始まり始まり(笑)。コトコト煮てる姿が妙にツボだ。しかも2回も出てくるし。あの爺さんの孫にしては几帳面だよね、きみ。ヤミブン・御霊部・平家の末裔、ちょっとずつ思惑の違う三者と誠志郎たちの追いかけっこにハラハラだった。2011/11/01