内容説明
忽然と消えたパムの両親の手掛かりを追って、ロケ松をはじめとする銀河乞食軍団の精鋭が辺境星域へと飛び立った。だが、そこで待ち受けていた盗賊団の罠に旗艦クロパン大王はまんまとはまってしまったのだった! そこで彼らが、苦肉の策としてうった大芝居とは? 作者が情熱をこめて描く傑作スペオペ、シリーズ第二作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亮人
9
退役軍人を中心としたメンバーで、表向きはジャンク屋や宇宙船整備や運送業など何でも屋の「星海企業」、裏の顔は正義の集団「銀河乞食軍団」!第二巻では、住民ごと消失したタンポポ村を調査する銀河乞食軍団の面々。未開の「冥途河原星系」で罠にはまったり、政府高官を罠にはめたり、波乱の展開が楽しい。どうやら村の消失には、政府と軍と有力企業も関わっているらしい。この先どういう展開になっていくのか、期待!相変わらずの、野田大元帥の時代劇っぽいネーミングや台詞回しも楽しいしね!2018/10/05
餅屋
3
シリーズの2冊目▲両親の手掛かり〈幽霊〉を追うパムを連れて、ロケ松、ピーター、ロンは辺境星系《冥土河原》へ。だが、そこで待ち受けていた盗賊団の罠に旗艦クロパン大王はまんまとはまり▼主筋は、渡り鳥シリーズの和風ウエスタンを思わせるスペースオペラな展開で、手強い相手に四苦八苦です。片や《星涯》や《金平糖錨地》では、又八、エラらによる、おとぼけスパイ・サスペンス。星系軍、星系警察、大企業が私利私欲の塊で悪役を背負ってくれるので、どんな大芝居や無茶な工作も許されそう。悪代官相手に一暴れなノリですね(1982年)2022/04/27
ほにょこ
2
★★★☆☆ 幽霊を探しに冥途河原に向かった一行が見たものは!危機を機転というかはったりで切り抜けるところが面白いですね。スケールも大きくなり、スペースオペラっぽくなってきました。2022/02/21
Snusmumriken
1
いやぁ、懐かしい。講談調正統派SF。炸裂する銀河からのメッセージに対する恨み節(笑) 早川から後継が出始めてるからの再販なのかな?何せKindleで読めるのが嬉しい。 昔の作品なのに、古さを感じさせない。2017/12/16
権三郎
1
氷を使った反動推進の宇宙船(蒸気機関だ‼️)、100型汎用機、司偵。著者は宇宙軍大元帥の他に南部空軍大佐の階級も持っていたような気がする。手触りが感じられるスペオペ。 2017/05/19