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内容説明
竿、よいライン、リール、ウェーディング、昆虫とフライ、作家たち。
英国、日本、北米、ロシア、中国――世界の川を釣行して、
答えのない問いを発し続ける悦楽を描き、「人生の時間」の意味を鮮やかに浮き彫りにする。
疑似餌(フライ)を使って魚と向き合うフライフィッシング。
紀元前に始まり今日スポーツとして親しまれるその歴史から、
竿やフライの進化、文学者が好んで描いた釣り、魚に与えるストレスの問題まで、
フライフィッシングがもつ奥深い世界に浸り、自然と深く関わる方法を探る。
目次
序章 ビッグウッド川のトルストイがいない冬
1 なぜ釣りをするのか?
釣りを選んだわけ──狩猟とは違うもの
釣り師の素質
2 難しく釣る
ヘミングウェイ父子と釣り
海で釣る
フライフィッシングが持つイメージ
解禁日
自然との駆け引き
完璧なキャスティング
3 思考する獲物
日本と北米の獲物
魚卵を食べる魚
世界に移植されたブラウントラウト
川の魚、海の魚
4 フライフィッシングの始まり
古代の釣り
ヨーロッパで記された記録
『釣魚論』
書籍で語られるフライフィッシング
英国文学で一番出版された釣りの本
『釣魚大全』への釣り人の反応
世界中の川を求めたイングランド人
5 アメリカのフライフィッシング
アメリカ初のフライフィッシャー
独立戦争と釣具市場の拡大
北米で人気のサケ釣り場
19世紀のマスレシピ
軍人とフライフィッシング
商業漁業から観光資源へ
6 何と言ってもフライ
食うフライ、食わないフライ
フライタイイングに夢中な人びと
素材の手引き
遡上するサケが釣れる謎
サケ用フライは「派手」であれ
外国産羽ブームの襲来
鳥類標本盗難事件
皇太子にも愛されたフライタイヤーのこだわり
ドライフライの発明
フライと昆虫
7 竿という悦楽
釣り竿の作り方
軽くて強い竹竿の登場
竿作りに取り憑かれた人びと
新素材とテンカラ竿
8 リールの話
リールの発明と普及
リールの進化
9 よい針、よいライン
釣り針を手作りした時代
馬の毛からナイロンへ
10 川に立ち込む
釣りを変えたウェーダー
魚の知覚
太陽をどう扱うか
11 女性釣り師
女性フライフィッシャーの記録
フライ革命を起こした女性タイヤー
開かれたスポーツフィッシング
12 答えのない問い
スポーツフィッシャーのジレンマ
返しのない針──バーブレスフック
13 作家と釣り
フライフィッシングを描いた小説
法律家と釣りの物語
ポストモダン小説『アメリカの鱒釣り』
ヘミングウェイとフライフィッシング
アイルランド文化と釣り
映画になった釣りの本
チェコ人作家が描いた釣り
終章 ブラックウォーター川のイェイツ
訳者あとがき
川名一覧
図版リスト
参考文献
索引
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