双葉文庫<br> 神様の定食屋

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双葉文庫
神様の定食屋

  • 著者名:中村颯希【著】
  • 価格 ¥539(本体¥490)
  • 特価 ¥269(本体¥245)
  • 双葉社(2017/08発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575520125

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内容説明

両親を事故で失った高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに。ところが料理ができない哲史は、妹に罵られてばかり。ふと立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼしたところ、なんと神様が現れて、魂を憑依させられてしまった。料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

262
タイトルから、いろいろな神様が定食屋に食べに来るものだと思ってたら違った(笑)。両親の遺した定食屋を兄妹で継ぐことになった兄の哲史は料理の素人。妹の志穂の足を引っ張るばかり。そんな兄が、神様と出会い利害一致?で、料理の腕を上げることになるのだけど、その過程が面白く、その神様が、どこかすっとぼけてていい。もし、この作品を読む時は、美味しそうな料理が出てくるので、絶対に空腹時には読まないでください。それと、もう一点。美味しい料理に加えて、“思わず涙ぽろぽろ”というサービスが隠れメニューとして用意されてます。2024/04/08

ちくわ

186
最近ずっと漱石を読んでいたので味変で読む…懐石料理⇒マクド級の強烈な味変だった(笑)。ファンタジー感強めの憑依モノという好き嫌いが分かれそうな設定だが、調理や食事の様子がダイナミックに描かれており、ハートフルな部分を差っ引いても臨場感溢れた素敵な小説だと思えた。大好きなウイスキーで例えるならば…重厚な純文学をマッカランとすると、本作はバランタイン ファイネスト! フルーティ&ライトな口当たりで飲み易いが、決して安っぽくはない。日常にちょっと疲れた時、寝る前に少しずつ読む事でほんのり幸せになれた一冊でした。2025/07/03

ムーミン

150
サイン本キャンペーンに当選していただいた本です。ありがとうございました。この定食屋さんに行きたくなりましたし、自分で調理してみたくもなりました。兄姉の会話、神様との会話、お客さんとのやりとりもリズム良く、笑いと涙、どちらも体験できるお奨め作品です。2022/05/05

おしゃべりメガネ

129
インスタで見かけて手にとった作品です。五編からなる連作集で、とにかくお腹がグーグー鳴ってしまうこと間違いなしです。両親が不慮の事故により、突然他界し、急遽両親の定食屋を継ぐことになった「哲史」と「志穂」の兄妹二人は何かと些細なコトでケンカしながらも、なんとかやりくりしています。妹「志穂」は元々料理の腕前だけではなく、接客も問題ないのですが、兄「哲史」が何かと問題で。そんな自分の不甲斐なさを感じてか、近くの神社へ神頼みに行きますが、そこからがこの物語の真骨頂です。人情と食の温もりがじんわりと伝わります。2023/01/22

ウッディ

121
妹の志穂とともに、交通事故死した両親の定食屋を引き継いだ哲史は、料理には素人で全く役に立たず、料理のできる人に身体を乗っ取られたいと呟くが・・・。とぼけた感じの神様も兄妹げんかも基本的にコミカルなのに、じんわりと感動できる物語でした。大切な人に自分の料理を食べて欲しい、そんな想いを抱えたままこの世を去らなくてはいけなかった人の気持ち、チキン南蛮、豚汁など美味しそうな定食屋さんの料理の数々が、涙腺と食欲を刺激しました。続編もあるみたいなので、お腹が空いていない時にゆっくりと読みたいです。2023/07/03

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