内容説明
宮本武蔵。弁之助は自らをそう名乗った。名付け親は佐々木小次郎。小次郎はまさに天才的武芸者だ。翻って、自分はこの京にあふれる無数の牢人のなかでどう抽んでればよいのか。北白川城趾に向かう最中、気配を感じ振り返る。頬に切先。取り囲む野臥せりたち。だが次の瞬間、武蔵は意外な態度を取る。物思いに沈んだのだった。死。死。死。際限のない死と引き換えに武蔵が手にするものとは。傑作大河小説、圧倒の第五巻!
感想・レビュー
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starbro
106
花村萬月版宮本武蔵も五巻まで来ました。先日、発売された六巻が最終巻となりました。本巻は武芸の修行よりも、女色道が中心です。英雄色を好むと言いますが、やりすぎで足腰がたたなくなる武蔵を描くのは花村萬月だけだと思います。剣は魔羅のメタファなので、剣の技も充分磨かれているということなのでしょうか(笑)いざ最終巻六巻へ。花村萬月が、どんな風に宮本武蔵を描き切るのか楽しみです!2017/06/12
ケロたん
2
尼さんと交わって覚醒。2017/07/22
terukravitz
1
図書館本 ★★★★☆2017/09/16
pagrus55
1
☆☆☆2017/06/02