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内容説明
累計10万部突破! 開発はさらに加速!!
海上自衛隊が運用する最新鋭救難飛行艇「US-2」。
波高3mの外洋離着水。
排他的経済水域への無給油往復飛行。
約100km/hの極低速飛行。
救助者数1000名以上―――
1996年10月、
日本の技術力の粋を結集させ
始まったUS-2の開発は、
予算確保、設計、技術審査、試験…
幾多の試練を乗り越えながら
開発のフェーズはついに
ロールアウトを迎える―――
超ビッグプロジェクトに挑んだ
男たちの苦悩と歓喜に迫る!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
33
海上自衛隊の新型飛行艇の開発の道のりをマンガで読めるのは有難い。長編でまだ完結していないので、全体の感想はおくとして、末尾の海上幕僚長の回顧談で、日本海軍以来の伝統的な飛行艇という機種が危うく廃止される可能性があったことを知る。オスプレイが候補に挙がっていたらしい。しかし、オスプレイに事故が多いことを懸念し、海上自衛隊ではより安全なUS-2の開発に舵を切り飛行艇が存続することに。自衛隊関係者がオスプレイの危険性に直接言及していることに少し驚いた。国産機技術の継承は次期主力戦闘機開発でも同じことが言える。2020/09/18
ごいんきょ
17
続編(完結編)は来年か~。待ち遠しいです。2020/05/19
きまたよ
13
飛行艇US-2開発を題材にした漫画の第3巻となる。着水時の飛沫を抑える機首形状の選定から木製モックアップ、操縦系統みるためのアイアンバード、試作機への荷重試験を経て、試作機のお披露目に至る苦労が描かれる。ここに出てくる人たちは間違いなくプロだろう。各章ごとに出てくるコラムも読み応えがある。飛行艇開発だけではなく、一般的な開発全般に適用できる経験がそこにあると思う。2020/03/06
ブラフ
9
ついにモックアップ(実大木型。内装、外装、計器類の配置、様々な装備の利便性などの確認)、アイアンバード(操縦系統の機能・性能や動作・操作性を確認するための実機同様に油圧システムなど機械的な部分を配したもの)を経て、実機製造に着手。様々なトラブル、官の要望などに限られた時間で知恵を絞り最大限の成果を上げるべく奮闘する技術者たちに敬服する。しかし、実機製造段階でエンジンジェネレーターに重大な問題が発生。これをどう乗り切ったのか、最終巻となる4巻へ。2021/05/02
よし
3
海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」開発物語第3弾。飛行艇の完成に向けて、水槽試験、アイアンバードによる油圧系統試験、実大強度試験などの様々な試験を重ねて完成に向かう様子、特に必ずと言っていい位発生する不具合や課題を力を合わせて解決する姿が興味深い。「技術開発力の継承」というテーマを巡り、新明和工業や川崎重工業、防衛庁のやり取りや協力する場面を読んでいると、プロジェクトを進めるうえでの組織マネジメントの参考にもなるのではないかと思いました。完結編となる次巻は、また、来年発行とのこと。待ちましょう。2020/02/29