角川文庫<br> 三人娘 手蹟指南所「薫風堂」

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角川文庫
三人娘 手蹟指南所「薫風堂」

  • 著者名:野口卓【著者】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • KADOKAWA(2017/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041057551

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内容説明

初午の時期を迎え、「薫風堂」に新しい手習子がやってきた。四カ所の寺子屋に断られたほどの悪童を、師匠の雁野直春は、引き受ける決心をする。一方、端午の節句が迫ったある日、二人の武家娘が直春を訪ねてきた。ノブと菜実は、幼馴染みの美雪が想いを寄せる直春を、ひと目見ようとやってきたのだ。だが菜実は、誠実な直春に只ならぬ関心を寄せるのだった──。著者の新たな代表シリーズ第二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

baba

33
シリーズ2作目。他の寺小屋から尻が4度もきた儀助、メリハリの太一、ひふみ、文代、美代子と子どもたちの個性あふれる描写が微笑ましく、成長が楽しみ。それに比べ指南所師匠直治と美雪をめぐる三人娘の嫉妬や思惑は繰り返され少々うんざり。初心な直治と世間知らずな娘とは言えもっと爽やかに指南所を描いて欲しい。儀助が楽しみ。2017/08/11

ベルるるる

31
美雪たち三人娘にちょっとウンザリ。手習い所の子供達がかわいいのが救い。2018/11/20

タツ フカガワ

15
三人娘のうちのひとり、菜実に翻弄されるうぶな直春。恐るべし16歳。表題作以降、手蹟指南所「薫風堂」は恋愛指南所と化したようでしたが、お梅が語る隠居忠兵衛との出会いがラストを締めました。よかったよかった。2019/05/25

marsa

13
シリーズ2作目。薫風堂は順調だし直春と美雪の恋も美雪の幼なじみに引っかき回されながらも雨降って地固まるという感じに収まってよかった。今回は父親の横槍があまり入らなかったので安心して読んでいられた。教えるという事はホントに難しいと思うのだが直春のように自然体でいられたら生徒も幸せだと思う。正に天職。これからも続けていける事を祈りつつ次巻を楽しみにしている。2017/07/08

qoop

11
シリーズ2冊目。主人公の長所を書いて魅力を伝えた前巻に対し、至らない点に焦点を当てて人間味を訴えるかのような本巻。爽やかで裏表のない好青年の、発展途上でオタオタする姿は微笑みを誘う。そんな主人公が教え子と信頼関係を結ぶ描写は、子供と共に成長していく様子をよく写していて面白い。脇を固める登場人物たちの意外な一面や来し方なども見えてきて、物語に一層の厚みが感じられた。次巻にも期待。2017/06/04

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