創元SF文庫<br> 巨神計画 上

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創元SF文庫
巨神計画 上

  • ISBN:9784488767013

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内容説明

アメリカの片田舎で少女ローズが発見した、イリジウム合金製の巨大な“手”と、謎の記号群が刻まれたパネル。それらは明らかに人類の遺物ではなかった。長じて物理学者となったローズの分析の結果、その手は6000年前に地球を訪れた何者かが残した、体高60メートル超の人型巨大ロボットの一部分であると判明。そして、謎の人物“インタビュアー”の指揮のもと、地球全土に散らばっているはずのすべてのパーツの回収・調査という、空前の極秘作戦がはじまった。原稿段階で刊行よりも早く即映画化が決定した、巨大ロボット・プロジェクトSF開幕!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

162
荒唐無稽なロボット物とどこかシリアスな科学物の変な融合の物語。登場人物にも割と癖があり、引き込まれる。この上巻は特に面白い。世界中で秘密裏に謎のロボットのパーツを収集する話だが、秘密のベールが少しずつ明かされる感覚が興味を引く。見つかる場面も面白いし、これから何か起りそうな予感を程よくかき立てる。全編インタビューという形式もこの手のエンタメでは斬新だと思う。2018/11/28

あさうみ

51
偶然発見された巨大ロボットのパーツの一部。インタビュー(会話)形式と日記みたいな口述から物語が語られる。もっと説明して欲しい!と思う反面、さくさくと読めてしまう。なぜパーツがバラバラに発見されるのか、意図と謎が気になって仕方ない。2019/06/18

よむヨム@book

50
★★★★★ 星5つ まず、「巨神計画」というタイトルから、ワクワク感が止まらない。 原題「SLEEPING GIANTS」より、巨神が1体でなく複数体いるんだと思うと、面白そう。 謎のインタビュアーとのインタビューの報告形式で話が進んでいく。 ファイル番号が付けられているが、読み手としては、トビトビで読まされていくのでそれを想像しながら読んでいくのは、新鮮な感覚だった。 私は、記憶力がよくないので、前のファイルを読み返すのに、紙の本を購入して正解でした。2022/01/16

fukumasagami

41
われわれは宇宙で孤独な存在ではないというたしかな証拠、技術的に人類より文字どおり何千年も進んだ文明が存在しているという紛れもない証拠が、デンバーの地下倉庫にあり、われわれはその知識の一部を使える状態に近づきつつあるのです。これは全人類にとってとてつもない飛躍になる可能性がありもすし、それは科学技術の見地からだけではありません。これはわれわれの世界に対する考え方を、自分たち自身の見方を変えるでしょう。この惑星をつくりなおすでしょうし、われわれはその変化を導く手助けをする機会があるのです。2017/07/30

瀧ながれ

39
アメリカの郊外で発見された、金属製の巨大な掌。柔軟な思考をもった研究者たちは、ほかのパーツを探し始める。という冒頭部からずっと、ほぼ全編が関係者と謎の≪インタビュアー≫との会話で綴られていて、つまりいろいろな事件は、事後報告として語られている。発見の喜びや、悲劇への後悔や嘆き。すべては終わったこと。あのとき「そちら」を選んでしまった結果…。読むうちに関係者たちの精神状態が不安定になっていくのと、感情を理解しないような≪インタビュアー≫が何者なのかが気になって、冒頭のワクワクが消え去った。真相はいかに。2017/05/28

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