出版社内容情報
吉川 英治[ヨシカワ エイジ]
著・文・その他
内容説明
「おのれッ!上野介っ―」上野介の額が割れ、江戸城内松の廊下に血が飛び散る。浅野内匠頭の手には、刀が握られていた。指南役として仰いでいた上野介の執拗な嫌がらせによってたまっていた憎悪が、ついに理性を突き破ってしまったのだ。しかしその瞬間、赤穂藩五万三千石は音もなく崩れる。国許に届いた報せは、内匠頭の即日切腹。処罰に納得がいかない赤穂浪士達は、内匠頭の無念を晴らすために立ち上がった。
著者等紹介
吉川英治[ヨシカワエイジ]
本名、吉川英次(ひでつぐ)。明治25(1892)年、神奈川県に生まれる。父親の事業の失敗で、小学校卒業目前で中退。幾つもの職業を転々とする。明治43(1910)年、勤めていた横浜ドックでの事故で九死に一生を得たのを機に上京し、蒔絵師の徒弟となる。また井上剣花坊門下の一員となり、“雉子郎”の号で川柳家としても名を成す。大正10(1921)年、東京毎夕新聞社に入社。翌年、社命により「親鸞記」を連載開始。第二次世界大戦の影響で一時執筆活動を休止。昭和35(1960)年、文化勲章受章。昭和37(1962)年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もっさん
2
今まで歴史小説をほとんど読んでこなかったので、吉川英治くらいは読んでおいた方が良いかなと思い読んでみました。上巻なのでまだ討ち入りに至るまでの流れを確認する下拵えの段階ですね。2021/01/18
どらんかー
2
高田郡兵衛脱盟と萱野三平切腹。後半が二人の対比がありどちらも自分の道を進む。2017/01/28
km.
1
恥ずかしながら初めての忠臣蔵。 さすがに、浅野内匠頭・吉良上野介・大石内蔵助は分かるが、その他のキャラの名前が似てるやら読み難しいやらで、なかなか記憶されない。しかし、それぞれの立場から討ち入り前の思惑が描かれて面白いぞ。次巻へ2022/07/06
のいー
1
2 特に面白い箇所なし2021/12/14
keisuke
1
後半に向け血なまぐさくなりそうな雰囲気を醸し出し読了。個人主義の現代人には無い忠義の心が気持ちいい。浅野内匠頭側だけではなく、吉良上野介側の家臣の忠義、心も描かれていてとても面白い。2015/01/20
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