内容説明
6000年前、17のパーツに分割されて地球全土に埋められた、体高60メートル超の人型巨大ロボット。インタビュアーとローズたちが取り組む極秘のパーツ回収プロジェクトは、様々な困難を乗り越えて進んでゆく。だが、ロボットが組み上がってゆくにつれて、数多くの疑問も生じる――どうやって操縦するのか? そもそも何者が、何のためにこれを地球に残していったのか? 人類にこれを利用する能力は、資格はあるのか? そして、ロボットが秘める力の全貌は? やがて計画を察知した各国間の緊張が高まるなか、プロジェクトは急展開を迎える。/解説=渡邊利道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
175
最後まで読んでよかった。実は、下巻の前半はぜんぜんつまらなくなっており、ギャップに苦しんだ。もう手放そうかと考え始めたところだったのだが。後半急激に面白くなり、このための前振りだったか!と納得。ごめんなさい。こんなレビューじゃ何も判らないよね。読んでみてください。面白いから。予想は裏切れ!期待は裏切るな!の原則通り楽しめる。2018/11/28
ねりわさび
59
言語学者でもある著者による語り口が独特のペーソスみを帯びていて、状況描写をカットして登場人物の会話のみで物語を紡いでいくので読みやすい。三部作の第一章なのでしりきれとんぼな終わりかたになっていますがSFモノとして楽しめました。2020/07/06
あさうみ
48
なかなか面白い!SFといってもヒューマンドラマあり、展開についていけるし、なんといっても次から次へ読者の興味を惹きつけるのが上手いと思う。3部作。次も楽しみ。2019/06/19
よむヨム@book
43
★★★☆☆ 星3つ こんな人類にとって、オーバーテクノロジーの兵器を、なぜ国の管理化におかないの? パパントヌ博士やガイヤ共同事業体は、なぜ北朝鮮に巨神を進攻させたるおバカな行為をしたのか等々現実感のないことにちょっとって感じで読み終わりました。 次の「巨神覚醒」に期待したい。2022/01/17
fukumasagami
37
ー われわれの成人? ー そうだ。これがいま起こっているこのすべてであり、これがあんたたちの成人式だ。あんたたちには原子をいじる能力があり、大人たちと同席することができる。 ー それはわれわれにとってどういう意味があるのでしょう? ー 子ども時代のような過ちは、もはや許されないだろうということだ。2017/07/30