内容説明
改変された咲良田で、ケイは「街に能力が存在する本物の記憶」と「能力が消滅した偽物の記憶」という二つの記憶に直面していた。ケイは今、自らの過去に決着をつける。過去を償い未来を祈る物語、感動のフィナーレ。
※本書は、二〇一二年四月に角川スニーカー文庫より刊行された『サクラダリセット7 BOY,GIRL and the STORY of SAGRADA』を修正し、改題したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
70
人口の半分くらいの人が特別な能力を持っている、咲良田の街を舞台に、神様に憧れた少年が、神さまになれないまま自分自身の理想を目指す決意を固めるまでの…かつて髪を切った少女が、また髪を伸ばし始めるまでの…少年のために嘘をついた少女が、「あの言葉は嘘だったんだよ」と伝えるまでの物語。(◕ᴗ◕✿)シリーズ完結編。2025/04/11
ゆかーん
69
シリーズ最終巻。咲良田から能力が消滅し、相麻菫が普通の女の子として存在する世界。この偽りの世界から、能力の存在する正しい世界に戻そうと、浅井ケイは「リセット」を使い、浦地正宗の計画の阻止に成功します。しかし、ケイの行動は果たして本当に正しかったのでしょうか?能力はあくまで「道具」でしかないのだとしたら、「偽り」を「本物」に正す行為に意味があったのか分からなくなりました。膨大なストーリーのように感じていましたが、全てはケイが自分自身の悲しみを消し去るために起こした、身勝手な行動だったのかもしれません…。 2017/06/16
さばかん
55
最高に優しい物語だった。 やっぱ相麻菫が大好きだ。 そして春埼美空が好きだ。 主人公頑張った。めちゃくちゃ頑張った。 咲良田オールスターズが頑張った。 キャラクターに恵まれた良い小説だった。 相麻菫と春埼美空のダブルヒロイン最高だ。 面白かった。2017/04/07
Junichi Yamaguchi
54
『リセット』… シリーズ最終巻。 泣くのが苦手で臆病な主人公の優しさに満ち溢れた物語だった。 少しばかり「ロス」をあじわいそうだ…2017/05/10
masa
53
ガダラの豚に触発され超能力もの。7分冊と長いので躊躇しつつも評判を信じて手にしたが、結果的には大正解。咲良田(サクラダ)市に住む多くの住民は、その街の中でだけは能力を使える。ヒロインの能力はリセット。時間を戻すのではなく、記憶をなかったことにして再構築させる。単体では繰り返しにしかならないが、主人公の記憶保持と合わさることで、過去を変えることができる。事故で亡くなった友人を生き返らせようとすることから始まる物語は、思わぬ方向へ壮大に拡がっていく。疾走感溢れる完璧な伏線回収は読者を酔わせる著者の『能力』だ。2017/12/30
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