内容説明
「どうして、君は死んだの?」“記憶保持”の浅井ケイ、“リセット”の春埼美空、そして“未来視”の能力を持つ相麻菫の二年前の物語。二年前に死んでしまった少女と、すべての始まりを描く、シリーズ3作目。
※本書は、二〇一〇年九月に角川スニーカー文庫より刊行された『サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN』を修正し、改題したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さばかん
63
これはとても面白かった。 分かりやすかった。シンプルだった。 彼と彼女が出会い今に至る物語。 彼が咲良田に捕らわれるお話。 満を持して野良猫のような彼女が登場。 思っていたよりも可愛らしい女の子だった。 現代に蘇った野良猫。 その目的とは……。 2017/01/08
ゆかーん
59
シリーズ3巻目。不可能な「死者の再生」を可能にし、相麻菫を再生しようとするケイたち。いよいよ彼女が蘇ると思ったら、2年前の夏に時は遡りました…。これは、菫が死んでしまう始まりを描いた物語です。自分を持てない春崎、親を捨てたケイ、未来を遂行するだけの菫。悲しみばかりが内包するバラバラの彼らにとって、咲良田の能力は、自分自身を救ってくれる唯一の救いだったのでしょう。最後に…、春崎に告白して振られたケイが可哀想でしたが、そこで「リセット」する意味が分かりませんでした。そのせいで、菫は死んでしまったのでしょうか?2017/04/09
もも
59
シリーズ3巻目。今まで謎だった2年前の話。ケイと春埼、そして相麻菫の出会い。前巻まで名前だけ出てたものの、今回ようやくその人物像が明らかになった相麻菫。ケイと春埼が深く傷ついた『2年前』に起こった出来事。その出会いは意図的か否か。相麻菫の「アンドロイドは、誰か」という問いかけが意味深です。色々なものにかけてありそう。1・2巻での疑問が多く解消されましたが…。相麻菫の真意は何なのか。先が気になって仕方ありません。2016/12/06
いなり
39
4人の能力を駆使して死んだ少女は再生された。しかし、写真から甦るこの少女はオリジナルなのか別物なのか。思うに少々不気味な話。完璧に再生されれば、オリジナルかコピーかを問う意味はないのか。人の感情とは。なかなか面白かった。2017/06/10
Junichi Yamaguchi
37
『セピア色』… この巻で役者が揃い、各々の紹介が終わったってことかな⁈ 一気に話の流れが変わっていくであろう次巻が楽しみでしょうがない。。2016/12/27