内容説明
少女の死から二週間。ケイと春埼は、七坂中学校奉仕クラブに入部する――中学二年の夏の残骸、高校一年の春、そして夏――能力者の街・咲良田に生きる、少年と少女たちを、やわらかに綴る珠玉の短編集。
「私の中のなにかが、リセットを使いたくないと考えている」――相麻菫が死んで二週間。春埼は、能力が使えなくなっていた。感情が能力を拒絶する理由を考える春埼だっが・・・・・・咲良田を彩る6つの青春の断片。
※本書は、二〇一〇年十二月に角川スニーカー文庫より刊行された『サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY』を修正し、改題したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
69
「私の中のなにかが、リセットを使いたくないと考えている」相麻 菫が死んで二週間。中学二年の夏の残骸が香る季節。浅井ケイと春埼美空は、能力で人助けをする奉仕クラブに入部するも、春埼は時間を巻き戻す能力【リセット】が使えなくなっていた。感情が能力を拒絶する理由を考える春埼は、ふいに理解する「私は、ケイに…」。ケイと春埼が少女の死と自らの感情に向き合う表題作を含む、6つの青春の断片。シリーズ第4弾。(◕ᴗ◕✿)『ある日の春埼さん〜』が面白い。2025/04/06
ゆかーん
63
シリーズ4巻目。今回は短編集でした。高校に入って初めての奉仕クラブ活動の話や、春崎美空がケイのお見舞いへ出向く話など、各々の心境の変化を描いた作品が収められています。中でも特に印象に残ったのが、『さよならがまだ喉につかえていた』です。リセットを使ったことが原因で、相麻菫が亡くなったと感じている、美空とケイの葛藤の話が描かれています。リセットは誰かを不幸にもするし、助けることもできる能力だからこそ、むやみに使うことに責任を感じているようです…。リセットに縛られながら生きる、傷ついた2人の姿が辛かったです。2017/04/30
もも
53
シリーズ4巻目。短編集。相麻菫の死により、リセットが使えなくなった春埼。ケイと春埼は自らの感情と向き合う。何故、彼女はリセットを使えなくなったのか。何故、彼は彼女にリセットを使わせたいと願うのか。お互いが無自覚ながら大切に想い合っていても、どこか歯車が合わない。相麻菫が願い、狙っていたことは何だったのか。その答えがおそらく次巻以降で明らかになるのかな?この巻は小休止のよう。個人的には春埼さんが好きなので、彼女メインな話が多く嬉かったです。お見舞いに行くのかどうか悩む春埼さんが可愛いすぎる。2017/03/05
さばかん
46
いわゆる一つの短編集。 ある日の春埼さん好き。 春埼の声は低いって作中で言われてるけど、CV花澤香菜とは此れ如何に。 無意味な会話……私も取り入れてみようかしら。2017/02/03
Junichi Yamaguchi
46
『稀少と特別』… 短編サイドストーリー的な… 各々が秘めた ほのかな恋心に潤う。次巻から大きく動き出す予感に期待が高まる。。2017/01/23
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