内容説明
巨人ゴリアトを倒すダビデと知恵者ソロモン。彼らの栄華のあと、破滅に向かう分裂王国時代の王たち。しだいに神を忘れていく人々。エリヤ、イザヤなど預言者たちが現れては悪をいさめるが、やがてバビロン捕囚という徹底的な破滅と殺戮がおとずれる。そしてエルサレム再建で語られる天地創造──。映画を観るようにあざやかに、よみがえる旧約聖書の世界。迫力満点のストーリーに魅了されること、間違いなし!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shimashimaon
5
オーディオブック。面白かったです。上巻に比べると人間味ある物語が多く、特にダビデとヨナタンの友情、バビロン捕囚とその後の物語が良かった。上巻に創世記がないなと思っていたら、このようにして語られるとは思いも寄らず、感動しました。それにしても小説は小説。本当は聖書じたいを味わう必要がありそうです。ですがその前に、本シリーズの新訳聖書篇を読みたいと思います。残念ながらオーディオブックにはなっていないので、Kindleで。2022/05/20
sab
2
@AB。天地創造やノアの箱舟の位置を大胆に改編している妙が、小説という「物を語る本」である本書の特色として非常に効果的だと感じた。原典には当たったことがないので比較はできないが、ある程度は内容を網羅しているものとの情報もあり、旧約聖書の内容を概観するとっつき易い読み物として購入動機に適うものだった。イスラエルはオリエント諸族の一つに過ぎずに恐らく他の部族もこのような教典・教えは持っていただろうと推察する。しかし3000年後まで唯一人口に膾炙して語り継がれていることからも運命に数奇さを感じずにはいられない。2021/06/27
三月の旅人
0
後半は主にイスラエルの王の興亡史。原書をかなり読みやすく分かりやすく再構成したんだろうと推察しました。 旧約聖書のエピソードだとして良く知られている部分はほんの一部分だったようです。 2023/07/28