内容説明
長崎での医術遊学から戻った寄合医師の矢切良衛は、江戸での診療を再開した。だが、和蘭陀の産科の秘術を期待される良衛は、将軍綱吉から直々に、大奥の担当医を命じられることに。一方、奥医師の清往は、良衛が持ち帰ったとされる秘術を奪おうと、権力を笠に着て、あらゆる手立てを仕掛ける。さらに良衛を狙う者は、一人だけではなかった──。将軍の寵姫を懐妊へと導くため、奔走する良衛に様々な障害が立ちはだかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
80
表御番医師診療禄「秘薬」9巻。長崎から帰ってきた良衛、長崎に少し滞在しただけなのに、話が大きくなりすぎ対応に四苦八苦、大きな陰謀も有り命のやりとりまで大変ですね。2021/02/18
Totchang
11
シリーズ第9弾。図書館本なので第5巻読後にいきなりの本書。それでも齟齬なく読めるのは工夫があるからか、それとも間の三冊にあまり進展がなかったからなのか? 薬の効き目には医師と患者の信頼関係が大きく影響します。信頼する医師から処方されれば小麦粉でも効いてしまうのはプラセボ効果といわれます。本作ではその辺を上手に描いているように感じました。2018/09/28
はかり
9
これまた一気読み。長崎から江戸に帰っても、妊娠のための秘術を巡ってひと騒動。悪いやつはいくらでもいる。挙句に大目付の松平対馬守が綱吉のご機嫌を損ね出入り禁止になる始末。果たして、お伝の方は懐妊するのか。次巻を即読む。2019/05/08
アボガドみよ
7
長崎から、江戸の大奥に舞台を移した9巻。大奥ですから、女の怖い世界に矢切良衛、辟易です。。。2020/09/26
Atsushi Kobayashi
6
いま、上田秀人さんの話のなかで、いちばんいまいちかも。。2017/02/26
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