角川文庫 表御番医師診療禄７ 研鑽

著者名：上田秀人【著者】

KADOKAWA（2016/02発売）

• ISBN：9784041038918

内容説明

最新の医術を求め、江戸を発った幕府寄合医師の矢切良衛は、ついに目的地の長崎へ到着した。薬種問屋の心遣いで、初めての卓袱料理を堪能した良衛は、翌日、長崎奉行の川口宗恒に出島への出入りを願い出るのだった。一方、大奥では、綱吉の世継ぎ問題から、良衛の医術遊学の成果を待ち望む者たちが、暗闘を繰り広げていた──。出島で医術を学ぶ良衛をつけ狙う怪しい影。果たして良衛は使命を果たせるのか。書き下ろし時代長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[とし]

表御番医師診療禄｢研鑽｣ 7巻 。長崎に到着した良衛さん、薬種問屋西海屋の計らいでお寺に居を構え、長崎奉行の面会で出島への出入りを許されるが、次々と刺客に襲われ最先端の産科や医学の知識を得ることも進まず苦労の連続ですね、同行した三造さんの活躍が頼もしい。

2021/02/06

[真理そら]

女将が良衛に知らせようと闇の中に駆け出す最後の場面で「そうそう、だから何冊かまとめて読もうと思ってたんだ」と思いだした。シリーズ物は読み切りが好きなんです。

2020/08/18

[サケ太]

長崎へたどり着いた矢切良衛。医術を学ぶ彼の前には、今回も誤解と不信が悪意となって立ちはだかる。多すぎる思惑。勝手な解釈や藪蛇。好きなシリーズだが、魅力的な悪役がいない。

2016/09/24

[アボガドみよ]

矢切良衛、江戸から遠い長崎に行っても、アチコチから狙われて、お疲れ様です。でも大丈夫。強いので(笑)現代でも医学は難しい学問なのに、昔はネットもスマホ・・いやいや辞書もない時代、オランダ語やポルトガル語を訳せないと医学の勉強が始まらない。。想像もつかない努力ですね。

2020/09/16

[ばるたん]

［図書館］ところが変わってもあいも変わらずな展開。「江戸の敵は。。」？次号へ。

2020/07/13