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内容説明
西郷隆盛が座右の書としていたことでも有名な、幕末の儒学者・佐藤一斎の『言志四録』には、現代日本にこそ必要な人生の知恵が、簡潔かつ的確な言葉で言い表わされている。佐久間象山、吉田松陰、勝海舟、坂本龍馬、伊藤博文といった幕末維新の志士たちは、これに多くを学んだ。本書では、この『言志四録』から<学習法><仕事術><人間関係・リーダー論><人生論>に関する味わいたい言葉の数々をセレクト、わかりやすく解説する。日本が誇る「最強の人生指南書」のエッセンスを凝縮した1冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
98
「言志四録」という書物の存在を知らず、当然、佐藤一斎という人物も。同じ言葉でも漢文になると響が違い、身が引き締まる。斎藤氏は、判り易く本を書くことにおいて、田坂広志氏と双璧と思う。田坂氏の方が詩的。斎藤氏の想いが、引用文の選択に顕れる。ポストモダン以後の迷える大人達に指針をとの気概。要はバランス、中庸であり、自分と自然、心と身体である。「思う」とは「工夫」すること。「才」を捨てて「量」を取らん。「志」立てば、全てに学ぶ。只、「一燈」を頼め。西郷どんと斉藤氏の違いは、時代の差か?西郷どん、晩・耋からを好む。2010/12/24
ehirano1
73
再読。本書に書いてあるとおり、「言志四録」はどれもそれほど目新らしいものではないのですが、最も重視されているのはオリジナリティではなく、”それが本当に役に立つ言葉なのかどうか(p55)”が強く印象に残りました。では、当方にとって本書から本当に役に立つものは何であったか(何を掴んだか)?それは、”克己は工夫である(p86)”ということでした。2016/05/03
月讀命
60
『少にして学べば、則ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、則ち老いて衰えず 。老いて学べば、則ち死して朽ちず』人間は生きるにつけ、何時でも勉強が必要であり、勉強する事で人間性が向上するのではないでしょうか。この本を読むまで、佐藤一斎の残した『言志四録』について全く知り得ませんでした。斎藤孝先生が『最強の人生指南書』と謂うだけあって、迷った時、苦しい時、方向性を見失った時、今後の人生の羅針盤になりえる座右の銘と云えましょう。今後「言志四録」の原作をじっくりと噛み砕きながらページを捲ってみたいものですね。2012/06/10
こーた
27
コロナで社会が不安定なせいか、こういった教訓を読みたくなります。2020/05/10
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
24
何回も読み直したい内容です。2016/01/06